【例文有】100%成功する内定保留の伝え方
内定獲得数の指標ともいえる有効求人倍率が1.83倍と、1人に1.83社が内定を出すという学生売り手市場が続く新卒採用市場。
企業の規模感により差はあるのものの、300人以下の企業からの求人倍率は8倍を超えるなど、就活生にとっては就活が行いやすい状況が続いています。
しかし、内定がもらいやすいが故に
「どの企業にしようか決め切ることができない」
「現在選考を受けている企業の結果を知ってから決めたい」
など”内定承諾”の時期調整が難しくなりがちな状況であるとも言えます。
そこで今回は、最後の決断にしっかりと時間を割くことができるように、
・企業に悪印象を与えずに内定保留を伝えるポイント
・企業が内定承諾期限を延期せざるを得ない理由
・電話とメールでの例文とポイント
を紹介します!
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【オワハラの理由】なぜ企業は内定承諾を迫るのか
内定承諾延期の方法を伝える前に、企業がなぜ内定承諾の期限を設けなければいけないのかをお伝えします。
冒頭でも伝えた通り、現在の就活市場は完全なる学生側の”売り手市場”。
全体の平均で1.83社、従業員数300人以下の企業になると8社以上が1人の学生を取り合う状況です。
そのため企業は学生を取るために、多くのお金をかけて合同説明会に参加したり、膨大な企画経費や人件費などをかけインターンや選考を作り上げ、そしてその選考をまたまた膨大な広告費をかけて宣伝します。
そんなこんなで費やしに費やした選考経費は1人あたり100万円以上と言われており、内定を出したとしても学生が承諾をしてくれなければその経費は無駄になってしまいます。
こういった状況だからこそ、企業側は学生を獲得しようとあの手この手を使い内定承諾を迫ってきます。
その1つの手段が「内定承諾期限」です。
しかし中には、これは「就活終われハラスメント」いわゆる”オワハラ”といわれているものも存在し
「内定を出す条件として、他社の選考をすべで辞退を強要する」
「内定者の課題として、他社の選考にいけないほどの膨大な量の課題や研修を設定する」
などと、悪質な方法で内定承諾を迫る企業も存在するので注意しましょう。
企業に内定承諾延長をお願いするポイント
内定承諾の延期をお願いするときに気をつけるべきポイントは4つあります。
ビジネスマナーを守る
電話とメールどちらで連絡をする場合にも、ビジネスマナーは気をつけるべきポイントです。
- 深夜・早朝などの企業が営業をしていない時間を避ける
- 氏名・所属を名乗る
- 言葉使いの徹底
など…内定承諾延期という企業側にとってメリットのないお願いをこちらがしているという自覚をしっかりと持ち、
相手に不快な思いをさせないように連絡を取りましょう。
内定承諾延期後の期限を伝える
内定承諾延期を申し出る際は「いつまでになら決断をできるのか」を自分の選考状況を確認した上で、
延期後の期限を明確にしておくことが必要です。
こちらで指定をしない場合、企業側から指定されてしまう場合もありますので、
いつまでの期限だったら決断ができるのかをしっかりと決めた上で、こちらから提案するようにしましょう。
内定承諾意思があることを伝える
実際に内定承諾をするしないに限らず、延期を申し出る際は”内定承諾のための時間”ということが伝わるようにしましょう。
企業側に「この学生は内定承諾の意思がない」と伝わってしまえば、
延期の申し出を承諾されることなく内定取り消しということになりかねません。
そのため、しっかりと承諾の意思があることをわかるように連絡をするように心がけましょう。
”嘘でもいい”ので理由を伝える
内定承諾延期を伝えるときには”嘘でもいいので”理由を伝えましょう。
これはある意味”建前”というべきものですが、理由をあやふやにしてしまうと「あなたの会社は滑り止め」
とダイレクトに伝えているようなものです。(ほとんどの内定承諾延期理由はこれですからね…)
なので、マナーとしてどのような理由で延期を申し出るのかを伝えましょう。
具体的な理由に関しては次でご紹介します。
【例】企業が内定承諾期限を延期せざるを得ない延期理由
就活生が一番悩むであろう「延期理由」
他の企業の方が志望度が高いと正直にいうべきか…それとも嘘をつくべきか…
とっても葛藤するポイントだと思います。
しかし、どちらの方法が向いているかはその人自身の性格や企業との関係によって異なります。
なので、ここでは
①他の企業の選考を受けていることを素直に伝える
②「家族」を理由に嘘の理由で延期を申し出る
2つの延期理由を紹介します。
他の企業の選考を受けていることを素直に伝える
嘘をつくことが難しい、心苦しいと感じる人は
「他の企業の選考の結果を待ちたい」
ということを理由にしましょう。
しかし、あまりにストレートに伝えすぎると「あなたの企業は第一志望ではないです」と伝えているようなものです。
そのため、婉曲的な伝え方で
「あなたの企業に晴れ晴れとした気持ちで入れるように、今受けている他社の選考だけはやりきってから内定承諾をしたい」
などと、”内定承諾をするために”という点を前面に押し出して理由を伝えるようにしましょう。
「家族」を理由に嘘の理由で延期を申し出る
これはもはや裏技といっても過言ではありません。
それは
「家族に相談/報告をしたいから時間が欲しい」
という理由です。
一般的な延期の理由はすべで「学生」と「企業」の二者間の問題ですが、
「家族」は第三者のポジジョンとなり、直接関わることができるのは「学生」だけです。
そのため、第三者である家族に内定承諾を迫るとことは企業としてはかなりハードルの高いものになり、
内定延期をせざるを得ない理由であるといっても過言ではありません。
1つ目の理由よりはるかに内定承諾延期をOKされる確率が高い上に、深く追求される可能性が低いものです。
実際に両親に相談するしないに関わらず、延期を断れた場合には使ってみてください。
もちろん、実際に両親のもとへ相談しにいっても良いですね!
電話で内定保留を伝えるポイントと例文
では、実際に電話で内定承諾延期を申し出る際のポイントと例文を紹介します。
電話で承諾保留を伝えるためのテンプレート 正直ver
お世話になっております。
貴社の選考をうけております、◯◯大学の◯◯◯◯と申します。
内定承諾に関しましてお話をさせていただきたいのですが、
採用担当の◯◯様はお手隙でございますでしょうか?
▶︎不在の場合
かしこまりました。
いつ頃お戻りになりますでしょうか?
(戻り時間を聞く)
かしこまりました。では、そのお時間に◯◯様へ、
私◯◯大学の◯◯よりお電話させていただきますことを
お伝えしていだだけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
▶︎いる場合
お世話になっております。
選考を受けている◯◯大学の◯◯と申します。
突然のお電話失礼いたします。
この度は内定をくださりありがとうございます。
内定をいただけましたこと、心から嬉しく思います。
内定通知のお返事なのですが、大変恐縮なのですが◯月◯日まで
お待ちいただくことはできますでしょうか。
現在、他にも選考が進んでいる企業が残っており、
選考結果が〇月◯日に通達される予定です。
今すぐにでも内定承諾を指定気持ちは山々なのですが、
現在選考を受けている企業へもしっかり向きあい
後悔が残らないようにした上で、
内定承諾を行いたいと考えております。
身勝手なお願いで大変恐縮ですが、
入社を考えている故のお願いであることをご理解願えればとおもいます。
電話で承諾保留を伝えるためのテンプレート 裏技ver
お世話になっております。
貴社の選考をうけている、◯◯大学の◯◯◯◯と申します。
内定承諾に関しましてお話をさせていただきたいのですが、
採用担当の◯◯様はお手隙でございますでしょうか?
▶︎不在の場合
かしこまりました。
いつ頃お戻りになりますでしょうか?
(戻り時間を聞く)
かしこまりました。では、そのお時間に◯◯様へ、
私◯◯大学の◯◯よりお電話させていただきますことを
お伝えしていだだけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
▶︎いる場合
お世話になっております。
選考を受けている◯◯大学の◯◯と申します。
突然のお電話失礼いたします。
この度は内定をくださりありがとうございます。
今すぐにでも内定承諾のお返事をするべきなのは重々承知なのですが
実は両親が今回の就活について
詳しい話を聞きたいと申しております。
そのため、自分の就活の状況と決断を伝えるためにも
一度実家に帰り説明するお時間をいただければと思います。
両親には、この会社への入社を喜んで欲しいと思っておりますため、
誠に勝手なことで恐縮なのですが、
◯月◯日まで返事を待っていただくことは可能でしょうか?
電話で押さえておくべきポイント
電話で内定承諾を抑えるポイントとしては
面談や食事会などの設定提案に対しての日程調整をしっかりと行うことです。
内定承諾の延期を申し出ることで企業側が焦り面談や食事会などの直接会う機会を設定してくる可能性は十分に考えられます。
その場合は具体的な理由を言わずに延期したい必ず期日以降で会える日を調節しましょう!
希望延期期日以前に直接接触する機会を組んでしまうと、直接内定承諾を迫れてることとなるので延期の申し出がしづらくなってしまいます。
伝えづらいとは思いますが、心を鬼にして面談日程を調整しましょう。
メールで内定保留を伝えるポイントと例文
次に、実際にメールで内定承諾延期を申し出る際のポイントと例文を紹介します。
メールで承諾保留を伝えるためのテンプレート 正直ver
株式会社◯◯ 採用担当 ◯◯様
お世話になっております。
◯◯でお会いし、選考に進ませいただいております。
◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。
この度は内定のご連絡をいただき誠にありがとうございます。
貴社から内定をいただきましたことを大変嬉しく思います。
内定通知のお返事ですが、◯◯月◯◯日までお待ちいただくことはできますでしょうか。
現在、選考が進んでいる企業があり、選考結果が〇月◯日に通達される予定です。
貴社への入社を前向きに検討しておりますが、現在選考を受けている企業へもしっかり向き合い後悔が残らないようにした上で、貴社の内定承諾を行いたいと考えております。
身勝手なお願いで大変恐縮ですが、貴社への入社を前向きに考えている故の申し出であることをご理解願えればと存じます。
何卒よろしくお願いします。
◯◯大学◯◯学部◯◯学科
◯◯ ◯◯
tel:xxx-xxx-xxx
mail:xxx@xxx.com
メールで承諾保留を伝えるためのテンプレート 裏技ver
株式会社◯◯ 採用担当 ◯◯様
お世話になっております。
◯◯でお会いし、選考に進ませいただいております。
◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。
この度は内定のご連絡をいただき誠にありがとうございます。
貴社から内定をいただきましたことを大変嬉しく思います。
内定通知のお返事ですが、◯◯月◯◯日までお待ちいただくことはできますでしょうか。
実は、家族が就活の状況について聞きたいと申しており、自身の選考状況および決意を伝えるためにも一度内定承諾の前に帰郷をし家族へ説明をさせていただきたいためです。
貴社への入社を家族にも喜んでいただきたいので、身勝手なお願いで大変恐縮ですが理解願えればと存じます。
何卒よろしくお願いします。
◯◯大学◯◯学部◯◯学科
◯◯ ◯◯
tel:xxx-xxx-xxx
mail:xxx@xxx.com
メールで押さえておくべきポイント
メールで内定承諾期限の延期を伝えるポイントとしては
文面でもしっかりと内定承諾の意思があることを示唆することです。
メールは電話と違い、話し言葉ではない上に声色が伝わりにくく「意思」が伝わりにくいです。
なので、「内定承諾のための準備期間の延長」というスタンスで文章を展開し、
しっかりと内定承諾の意思があることを伝えることが最重要ポイントとなってきます。
まとめ
内定を複数もらうのが当たり前となったこの時代。
だからこそ、企業側も学生をあの手この手で獲得しようと躍起になっています。
そんな中、上手に選考スケジュールを調整して内定承諾を行うためには
・他の企業の選考を受けていることを素直に伝える
・「家族」を理由に嘘の理由で延期を申し出る
の2つの方法で内定延期を申し出ると良いでしょう。
その際には、ビジネスマナーや期限の提示、そして内定承諾の意思をしっかりと伝えながら申し出ることが重要です。
企業を選ぶ立場に立っての内定承諾延期の申し出は中々やりにくい行動ですが、失礼のないようにマナーを守りつつもしっかりと企業を選ぶことができるように申し出を行いましょう。