内定者研修ってなにするの?参加のメリットから目的内容まで解説。
近年、よく実施されている企業が行う内定者研修とは、一体なんなのでしょうか?
その実施目的と内容を解説していきます。
社会人になっていないにも関わらず、内定者のうちに研修があることをあなたは、どう思いますか?
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内定者研修の開催時期
主に行われる時期
研修の開催時期は、企業によって異なります。しかし、基本的に行われる時期は内定式の後が多いです。
一般的に、内定式は10月の初旬に行われることが多いため、自然と研修の時期も10月頃からが中心となってきます。
10月から設定している主な理由としては、就活生が就活を終えて、気が緩んでいる時期であったり、中だるみが目立ったりする学生が多いためです。
また、就活を終えて一定期間経つと、本当にこの企業でいいのかと気持ちに揺らぎが訪れる時期でもあります。この時期だからこそ、内定者の気持ちの揺らぎを抑えるために、社員との交流や企業を知れる場を用意しています。
内定者研修は、企業によって複数回に分けて行うこともあるため、必ずしも1回とは限りません。ネガティブに考えるのではなく、前のめりに研修に励みましょう。
内定者研修の内容とは?
事業内容について学ぶ
入社する企業にもよりますが、1つしか展開していない企業であったり、反対に展開している事業が様々であったりする場合があり、企業ブランドや事業それぞれに、特徴がありまた強みやノウハウがあります。
内定者研修では、事業の基本となるものを学び、なおかつ頭で理解するだけではなく、実際にロールプレイングを行うことがあります。
企業が強みとして、用いているのは何か、根幹を理解し一早く入社する企業を知ることが重要です。
また、企業によっては、長期インターンシップとして内定者を事業に携わらせ、勉強させる機会も増えてきています。
失敗をして、責任を取らせることはないため、積極的に参加することをオススメします。
ビジネスマナー
社会人として恥ずかしい振る舞いをしないよう、研修ではビジネスマナーを学びます。
学生感をなくすためには、まずは社会人としての身だしなみや言葉を理解しなければなりません。
入社して、営業先の方々とのやり取りや接待、電話でのお客様対応、社内での上司においての振る舞いなど、これから生きていく環境で敬語はあたりまえに使う機会が増えてきます。
また、言葉遣いだけでなくスーツの正しい着方から、髪のセット、靴の手入れも気を引き締めなければ、社会人としてだらしなく見られてしまいます。
そういった、社会で生きていく中で、基本となるビジネスマナーを内定者研修で行います。
先行運営のお手伝い
その他にも、一風変わった研修として企業の選考運営のお手伝いをすることがあります。
企業の採用のお手伝いをすることにより、企業がどんな学生を求めているのかが分かります。
また、合同説明会においての呼び込みなども、内定者が担っている企業もあり、若い力を借りることが近年あります。
そして、選考運営上では内定者の紹介で企業の入社を決める就活生もいます。
内定者研修の主な目的とは
研修の主な目的として、今回は3つの点を挙げています。
目的が明確化されている研修であるため、しっかりと知識として蓄えておきましょう!
配属前の適性を見定めるため
研修の目的の1つとして、企業側は内定者の働く姿を見て、ファーストキャリアの判断材料にします。
新卒の配属先を決める際は内定者1人1人を見て、どんな性格なのかを分析し、ファーストキャリアとして一番成長できる環境また企業に貢献できる場所に配属します。
そのような目的があるため、企業側が考える研修内容では、チームワークで行う仕事や個人ワークの2種類があります。
しかし、研修だけで、配属先の全ての判断が委ねられるわけではありません。
内定者側の希望配属場所や配属部署も申請できる企業が増えてきているため、内定者の声もしっかりと聞き入れてくれます。
内定者フォローの一環
また、2つ目の目的として内定者フォローとして研修が行われる機会が多いです。
先ほども書きましたが、研修時期が10月以降に行われる理由として、内定者は本当にこの企業に入社を決めて良いのかと不安になることが多々見られる時期であるからです。
そのため、研修で内定者と会社との信頼関係を再構築、将来を見据えた安心感を内定者に与えるために実施しています。
内定者は、あくまでも学生であるため、就活を終えてしまうと入社する企業との接点が少なくなります。
接点を持たすため、企業は研修での内定者フォローを行います。
社会人と学生のギャップを軽減するため
社会人になった新卒がすぐに離職する理由の1つとして社会人のハードワークについていけないことがあげられます。
学生から社会人へと成長することで、1番変わるのは環境です。学生だった頃とは180度違う社会人の生活環境は、新卒にはとてもストレスであり、ネガティブ思考になりやすいです。
これが原因で、仕事の生産性が悪くなり、PDCAサイクルが回らなくなることもあります。
このような急な環境の変化により感じるストレスを軽減するために、内定者研修があります。
内定者時代に研修を少しでも参加しておくことで、社会に出るイメージや準備が出来るため、この行動1つで社会へ踏み出す1歩が大きく変わります。
内定者研修のメリット
内定者研修をする企業側のメリット
企業側には、上記の目的で話したように3つのメリットがあります。
- 配属前の適性を見定めるため
- 内定者フォローの一環
- 社会人と学生のギャップを軽減するため
企業が研修にかける費用は少なくありません。内定者が多い人数ほど研修費がかかります。
しかし、企業存続を図るため、企業は長い目で見た際の先行投資として内定者に対して研修費を投資します。
内定者に対して、働きやすい環境のアプローチ、内定者とのコミュニケーション、会社の魅力を早いうちから知ってもらうなど、莫大な費用をかけてまでも研修を行う必要があるからです。
研修を行うことで、学生との接点を取れることが、なによりも企業の喜びなのです。
内定者研修を受ける学生側のメリット
学生側のメリットとしては、2つあります。
- 社会人になる上での準備ができること
- 他の内定者と差をつけられること
学生は研修に参加することで、働くことに対するモチベーションを上げることができる上に、学生の内から知識をつけることや行動を起こすことができます。
入社前から研修に参加することで周りの同期と1歩差をつけ流ことができ、さらには入社後には同じ会社の仲間となる社員の方々とたくさん話すことなど学生ながらも行動広がるきっかけが生まれます。
企業の方々と話すことは、自身の配属先のアピールにも繋がるため、積極的に行うことをオススメします。
このように、研修にはそれぞれでメリットが詰まっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
【おまけ】内定者研修って参加しなきゃダメ?
それでは、ここまで読んでいただいた中で
「結局内定者研修は必ず参加しなければならないの?」
と多く思う方もいると思います。
企業によって異なりますが、内定者研修は基本的に自由参加です。
多くの企業が、希望制として実施しており参加の意志は内定者に委ねています。
そのため、必ず参加しなければならないといった義務感はありません。
内定者は、まだ学生でもあるため個人の理由としてお金を稼ぎたいからアルバイトをする。
また、海外旅行で日本にいないためなどプライべートの理由があったとしても優先しても大丈夫です。
まとめ
内定者研修は、様々な意味があって実施しています。学生の内から、研修は正直苦痛かもしれません。
しかし、研修に参加することで、入社する企業の根幹を知ることができ、周りと1歩差をつけることができます。
また、内定者研修に関わらず企業が実施する、社内イベントにもぜひ参加してみてください。
研修に参加することで、見える世界が変わるため足を運んでみましょう。