他己分析ってどうやるの?自己分析との違いややり方を紹介!
就職活動を始めるにはまずは自己分析!
という言葉を耳にする方は多いんじゃないでしょうか?
就職活動を進めるにあたり、自身の長所や短所などの特徴を把握することはとても大事なこと。
自身の特徴を捉えることで自分に合った業界や企業選び、またエントリーシートなどの自己PRを書く作業などが円滑に行えるなど、就活において自分を客観的に見ることは絶対に必要な要素です。
でもちょっと待って!!
自己分析だけで自分自身について理解した気になっているそこのあなた!
自己分析も大事ですが、せっかくなら他己分析もして更に自分自身への理解を深めましょう!
今回の記事は他己分析をする理由、他己分析のやり方について紹介していきます!
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他己分析とは何か
他己分析とは?自己分析とは何が違う?
そもそも他己分析って何なの?と思っているそこのあなた。
他己分析とは、一言で言ってしまえば「自己分析を他人に手伝ってもらうこと」。
客観的な視点から自分自身について分析をしてもらいます。
他己分析をする理由
客観的な視点から自分を捉えることができるため、主観的な分析を避けることができます。
自分で分析を行なっているとどうしても
「自分はこうありたい」、または「自分の欠点を見つけたくない」など、
「思い込みたい自分」を現実として錯覚してしまうことがあります。
自分自身についてきちんと理解したいのに思い込みが混ざってしまうのはあまりよくありませんよね?
自分について一番理解しているのは自分!と言いたいところですが、客観的に自分自身を見つめ直すのは中々困難です。
そこで他己分析をして、客観的な視点から自己を分析してもらうこと、
更にそこから自身への思い込みとのギャップを認識し、自己分析の補完をすることが重要です。
他己分析のやり方
自己分析だけじゃ足りないのか…他己分析もしてみよう!と決心したものの、どこから何をすればいいの?という疑問に答えていきます。
他己分析をお願いする人(相手)の探し方
まずは他己分析をお願いする相手を決めましょう!
他己分析をお願いする相手としては、
・「自分のことをよく知っている人(例:家族、友人、恋人)」
・「自分を取り巻く環境が異なっている人(例:学校の友達、バイト先の仲間)」
・「面識の浅い人」
など、様々なタイプの人から聞くことが大事です。
それぞれが異なった視点を持ち、自身に対して違う印象を持っていることが考えられます。
特に面識の浅い人は第一印象を聞くようにしましょう!
第一印象は自分では分からない点ですが、面接官に与える印象にもなりますのできちんと把握するようにしましょう!
また、少人数だった場合見方に偏りが出てしまうこともあるため、10人以上に聞くのがおすすめです。
なるべく多くの人に他己分析をお願いして、客観的な自分の特徴を把握しましょう!
他己分析の頼み方
また、他己分析の回答を依頼する際、相手が本音で回答しやすい状況を作ることが大切です。
親や友人、恋人など親しい関係の人たちはあまり気を遣わずに回答をしてくれますが、面識の浅い人は中々素直に答えられないかもしれません。
素直に答えてもらうよう、対面で答えてもらうのではなく、アンケート用紙やメールを活用しましょう。
質問例
次は「他己分析をお願いする相手と頼み方は分かったけど、実際何を聞けばいいのだろう…」
という疑問に答えていきます。
具体的な質問例を下記に示すので、参考にしてみてください!
①長所、短所について
ESや面接での自己PRに直結する長所や短所。
自身で把握している長所を他人からも長所だと言ってもらえれば自信を持って自己PRすることができます。
また、ここでは質問をする際にきちんと相手に目的を伝えておきましょう。
自分のことを深く知り、就職活動に活かしたいという目的を伝えることによって、相手に気を遣わせる内容の質問でもスムーズに答えやすくなります。
②印象に残っている出来事について
長所や短所が聞きにくい場合、印象に残っている出来事を聞くのも一つの手段です。
「ゼミで討論がまとまらなくなった時君がまとめてくれたよね」、等の出来事から、
自分は場が収拾がつかなくなった時に収めることができる、つまり状況によって適切な対応が出来る人間なのだという長所や特徴を見出すことができます。
エピソードから自身の長所や短所、性格や特徴を掴んでいきましょう!
③第一印象について
前述しましたが、第一印象を聞くことはとても大事です。
面接官にとってあなたは初めて会う学生です。当然第一印象が大切になってきます。
しかし、第一印象は自分では把握することができません。
他己分析をする際は是非自分の第一印象を聞き、面接で活かせるようしっかり把握し、改善しておきましょう!
得られた意見と自己分析の違いを照会
最後に、得られた意見と自己分析との一致点と相違点を整理していきましょう!
自身が思っていた長所が他人も長所だと思っている場合、
「私は自分のこういうところが長所だと思っているけど、そうじゃないのかな…」という不安を払拭することができ、自信を持って自己PRにすることができます。
反対に、自身の認識とギャップが存在した場合。
強みと思っていた部分が周りからは評価されなかった場合、自分で過大評価をしているかもしれません。
より客観的に自身と向き合い、改善していくことが必要です。
きちんと自分の評価と他人からの評価を照らし合わせ、分析していきましょう!
他己分析ツール
ここでは他己分析をスムーズに行うツールを紹介します。
ジョハリの窓
ジョハリの窓は、心理学者のジョセフ・ルフト氏とハリントン・インガム氏によって考案された概念です。
「自分も他人も知っている自分(開放の窓)」
「自分が知っているが他人が知らない自分(秘密の窓)」
「自分が知らないが他人が知っている自分(盲点の窓)」
「自分も他人も知らない自分(未知の窓)」
という自身を4つの窓で捉えます。
他己分析においてジョハリの窓を用いる際、まずは様々な特徴が書いてある用紙(自信がある、忍耐強い、行動力がある等)を用意しましょう。
そして自分の特徴に当てはまるというものにチェックをつけていきます。
そしてこれをまた別の用紙を用いて家族や友人など他の人にもやってもらいましょう。
続いて、別の用紙を用意し、十字で区切って4つの窓を描きましょう。
共通してチェックをつけた項目は開放の窓、
自分だけがチェックをつけた項目は秘密の窓、
他人だけがチェックをつけている項目は盲点の窓、
共通してチェックをつけていない項目は秘密の窓に書き込みます。
そして、協力してくれた参加者と共有し、話し合うことで自己への理解を深めていきます。
家族や友人、また一緒に就職活動をしている仲間と一緒にやってみましょう!
マイナビで自己分析ができる
就職支援サービスのマイナビでは、「お願い!他己分析」というマイナビ独自のツールが利用できます。
LINEなどで繋がっている友人に直接自分の長所や短所が聞け、アンケート結果が増えるたびに結果が更新されていくサービスです。
他己分析の質問を考える、一人一人とメッセージのやりとりとしなければならない、というような手順を省くことができるため、是非活用してみましょう!
まとめ
就職活動において一番重要と言っても過言ではない自己理解。
客観的な視点から自己理解を深めるため、今回は他己分析のやり方について紹介しました!
実際他己分析を行ってみると、「自分はこう思ってたけど他人からはこう見えてるんだ!」、「強みと思ってたけど案外違うんだな」など、様々な発見があると思います。
ただし、他己分析をする際に1つ注意が必要です。
他己分析を多くの人にお願いしていると、回答によってはそれぞれ全く違う印象を答えてくれることがあるかもしれません。
「あれ…?私ってどういう人間なんだったっけ…?」
という混乱に陥らないよう、きちんと相手との関係性について把握をした上でお願いするようにしましょう!
自己分析だけでは得られなかった自身の特徴を捉え、今後の就職活動に活かしていきましょう!