【ブラック企業の見極め方】チェック必須の 14個の特徴とは?
ブラック企業へ就職してしまった人の多くは、就職活動中、ブラック企業のキケンな特徴を見逃しています。
ここではブラック企業の特徴を挙げながら、その見極め方を伝授していきます。
これから就職活動をする人
就活活動中
内定が出たばかりという人も
今らからできる「ブラック企業対策」があります。
ぜひ、チェックしてみてください。
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ブラックかどうかは業界で見分けられる?
その事業の性質上、ブラック企業になりやすい企業が存在します。
就活を始める時、希望の業界から的を絞っていく人も多いですよね。
これから業界研究を行う方は参考にしてみてください。
「◯◯業界」はブラック企業になりやすい?
ブラック企業を見極めたいなら、飲食業界、宿泊業界、流通業界などは要注意です。
賃金が安くなりがちで、次の従業員も比較的見つかりやすいので、合わない人材であれば簡単にクビを切ることもできてしまいます。
もちろん、同業界のすべての企業がブラックだとはいいません。
中にはとてもいいホワイト企業もあります。
しかし、事業の性質上どうしてもブラックになりやすいので、企業を選ぶ際にはきちんとチェックしてください。
飲食業界、宿泊業界、流通業界の共通点は、働く労働者がいなければ成立しないところです。
飲食店を例に挙げると、料理を作る人、接客をする人などが必ずいます。
一方で、人が必要な割には一人ひとりに課せられる仕事量、裁量などは少ないです。
そのため、「初心者からでも始められる」「特別な資格はいらない」など、入職するハードルが低くなります。
こうなると、一人ひとりの裁量が少ない分、安い賃金でも雇えるようになります。
次から次へと人材が集まれば、労働環境は改善されずに劣悪なままです。
もし、この3つの業界への就職を考えるなら、きちんと労働条件、給与、福利厚生、会社の口コミなどを確認してください。
ブラック企業の場合、いずれかに歪みがあるケースが多いので、良い指標になります。
派手できらびやかな業界は要注意!
出版、広告、IT、旅行業界などは、とても華やかで憧れている人も多いと思います。
しかし、クライアントの都合に合わせなければいけないことも多く、長時間労働になりやすい業界です。
華やかさ故に人もひっきりなしに入ってくるので、人材を使い潰す体質の企業も少なくありません。
締め切りなどに追われて働くことも多い業種なので、無理な残業が続くケースもあります。スキルが必要な仕事ということもあり、スキルの未熟な若い社員はよりブラックな働き方になるでしょう。
就活中に気づけるブラック企業の見極め方
ここからは、求人広告や説明会などでも気付けるブラック企業の見極め方をご紹介します。
給与が安すぎる or 高すぎる
求人広告には、必ず給与が書かれています。
その給与額が相場よりも安かったり、逆に高かったりしたときは要注意です。
拘束時間が短い、役職がつくなど、給与が安い理由や高い理由が読み取れればいいのですが、そうでない場合は注意が必要です。
安い月給で人材を使い潰す体質があるか、高い月給でブラックな仕事をさせている可能性があります。
仕事内容など、抽象的でわかりにくい
仕事内容がはっきりしないのも注意してください。
「事務」「営業」など、書かれていても、実際は幅広い業務に対応しなければいけないケースがあります。
「人に喜んでもらえるお仕事です」など、抽象的で具体性のない表記にも注意してください。
いつも求人募集をしている
いつ見ても人員を募集をしている企業は要注意です。
なぜなら、それだけ「人の出入りが激しい会社」ということができるからです。
業務拡大などの理由がない限り、ずっと募集している企業は注意したほうがいいでしょう。
離職率が高い
離職率が高い企業も注意が必要です。
離職率は、入社1年後、3年後など、一定期間でどれだけの人が退職したかを示す値。
この数値が高いということは、「長く働くことができない」何らかの理由があると見ていいでしょう。
長時間労働だったり、月給が安かったり、労働者が「キツイ」と感じる何かがあるはずです。
労働基準法に違反している表記
求人広告に労働基準法に違反した表記がある場合、注意が必要です。
- 女性のみ募集しています
- 30以上お断り
- 研修中は無給です
など、これら全ては労働基準法に違反する表記。
ブラック企業はコンプライアンスに対するケアが手薄なことが多く、具体的な罰則もないことから、求人広告にも違反な表記が散見されます。
コンプライアンス違反をしている企業に、ホワイト企業はありません。注意して文面をチェックしてください。
説明会・面接中にチェックしたい見極めリスト
説明会や面接中にも、ブラック企業化を見極めるヒントがあります。
”やる気”など精神論を重要視している
精神論を重要視している節があれば注意が必要です。
「やる気があればどんどん昇給する」
「忍耐力がある人を求めている」
など、必ずその体質は言葉尻に現れます。
精神論を重視する企業は、社員に我慢させて企業が楽をする体質になりがち。
働き方に無理がないかも確認してください。
また、”社員は家族”や”社員との絆”など、一見アットホームに見える表現にも注意しましょう。
ホワイト企業もあるかもしれませんが、ブラック企業は耳障りのいい言葉を使用しがちです。
甘い言葉、うまい話にも警戒してください。
説明会に出てくるのが若手ばかり
会社説明会に登場するのが、若手ばかりではありませんか?
若手ばかりで採用活動を行っているということは、中堅や管理職クラスが採用活動を重要視していない表れの可能性があります。
会社の歴史や理念を伝える場でもある説明会は、会社のPRをする大切な場所です
。若手ではその歴史や理念は語り尽くせない事が多いですし、愛社精神も伝わらない部分もあります。
それでも若手に任せるということは、その程度だと認識している可能性があります。
また、中堅や管理職クラスの人が説明会への関心がないということは、一緒に働く新入社員への関心もないということになります。
「若手はスグ辞めるから」という考えが慣例になっている可能性もあり、ブラック企業である可能性があります。
社員の態度が威圧的
社員が横柄で威圧的な態度を取っていたら、その企業は避けたほうが無難です。
人は見た目ではないと思う人もいるかもしれませんが、リスクはリスクです。
態度が悪いなと思ったらすぐにでも、その企業をリストから排除したほうがいいかもしれません。
面接内容が薄い
面接を受けた後に「これで終わり?」と思うようなら、その企業はブラック企業かもしれません。
大した質問をされない、雑談ばかりなど、面接内容が薄いのはあなたへの関心がない証拠。
「働いてくれれば誰でもいい」という考えがあるかもしれませんので、注意してください。
内定後の様子で見極める方法
内定後のスケジュール如何でも、ブラック企業かどうかを見極めることができます。
内定連絡が早すぎる
内定連絡が早いのはいいことのように思うかもしれません。
しかし、これは企業が「人材を取り逃がさないように」囲い込みのために連絡をしている可能性があります。
他社に取られないために、面接直後に連絡することもあるくらいです。
もちろん、何度も何度も面接を重ねているのなら、速攻で内定が出ることもあると思います。
しかし、一次面接しか受けていない状態で、内定が出るわけがありません。
普通なら、面接内容をきちんと精査し、他の人材と比較して内定を出すため、ある程度の時間を必要とします。
内定連絡が早すぎると思ったら、その企業はブラック企業かもしれません。
内定〜就職までにイベントが異常に多い
内定後、長期間の研修やインターン、忘年会や新年会などのイベントへ、参加要請が出されることがあります。
ブラック企業が開催するこれらのイベントは、他の企業とのコンタクトを防御するための取り組みです。
もちろん、即戦力として働いてもらうために研修を企画することもありますが、ブラック企業は「妨害」に近い行動に出ることもあるようです。
内定後、企業と距離が置けない場合は、注意したほうが良さそうです。
雇用契約書に不審な点がある
雇用契約書を結ぶことは、労働基準法15条で定められています。
ブラック企業の中には、雇用契約書を交わさないところもあり、雇用契約書があるかどうかはブラック企業の見極めになります。
雇用契約書には必ず、以下のことが記載してなければいけません。
- 労働契約の期間
- 本社や支店などの就業場所、業務内容
- 労働時間、残業、休日
- 給与、残業代の計算計算方法
- 退職時の扱い
記載がなければサインをしてはいけません。
また、求人広告にあった内容と違ったり、労働基準法に違反する内容がある場合も、サインをやめて問い合わせましょう。
対応してもらえない場合は内定を辞退してください。
【まとめ】各フェーズで厳しくチェックを
ブラック企業に就職したくないなら、業界研究を始めてから内定後まで気を抜いてはいけません。
とくに初めての就職活動では、早く内定をもらいたいために「見て見ぬ振り」をしてしまうこともあります。
ブラック企業を見極めるには、今回紹介したことを各フェーズできちんとチェックすることが大切です。
そして、惜しいと思っても、ブラック企業に当てはまるならすっぱりと諦めてください。
良い企業へ就職するためにも厳しく対処してきましょう。