【例文有】お祈りメールに返信すべき3パターン教えます。
お祈りメールとは、学生が志望する企業の選考を受け、不採用の旨を通知される際に届くメールのことです。
基本的に、送られてくるメールの文末に「みなさまのご健闘をお祈り致します」など、これからの活躍を祈られていることから、「お祈りメール」と呼ばれています。
とても残念な気持ちにはなってしまいますが、お祈りメールが届いた場合には返信すべきなのでしょうか?
今回は、返信した方がいいお祈りメールと返信の書き方について例文と共にお伝えします。
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お祈りメールには返信すべきかどうか
結論、基本的に返信する必要はありません。
なぜなら企業にとって、お祈りメールを送ることによって学生との関係は完結してしまっているためです。
しかし、場合によっては返信をした方がいいときがあります。
お祈りメールが届いた時に、返信した方がいいケースは大きく分けて3つあります。
①最終選考までのこった
②OB/OGの紹介だった
③スケジュール調整などで迷惑をかけた
1つずつ解説していきます。
最終選考まで残った
最終選考まで残ったのにもかかわらず、不採用の旨を通知するお祈りメールが届いた場合には返信した方がいいでしょう。
選考・面接を重ねるうちに、何度も担当者とお会いする機会があるかと思います。
お世話になった担当者の方へ、お礼の意味も込めてメールに返信するようにしましょう。
本当にごく稀なケースとして、内定辞退者がでて採用枠に空きが出た場合に、志望していた企業から内定の声がかかることもあります。
丁寧に返信しておくことによって、良い印象を与えることができることに加えて、就職後も良好な関係を築ける場合もあります。
どのような業界であったとしても、業界内外で繋がりがあるので、選考を受けていた企業が取引先となって顔を合わせる可能性もあります。
OB/OGの紹介だった
OB・OG訪問やインターン、また面談などで個人的にお世話になった社員がいた場合には、返信するのがオススメです。
お世話になったことがあったならば、感謝の気持ちを込めてお礼のメールを送ることはマナーとして適切です。
お祈りメールに対しての返信だけではなく、個人的な連絡先をもし知っている場合にはお礼の連絡を入れておくようにましょう。
お礼の意を込めたメールを送るときには、テンプレートの文章を書くのではなく、自分の気持ちが伝わるようにメールを作成していきます。
スケジュール調整などで迷惑をかけた
自分自身の都合で面談・面接のスケジュールを調整してもらった、面接に遅刻してしまった、持っていくべき書類を忘れてしまったなど、担当者に迷惑を欠けた、またはお世話になった場合には返信するようにしましょう。
すでに記載していますが、お祈りメールに丁寧に返信したとしても、結果が変わることはほとんどありません。
ですが、「お世話になった」「迷惑をかけてしまった」といったときには、お詫び・お礼の連絡するように心がけていきましょう。
お祈りメールはいつくる?
では、そもそもお祈りメールはいつごろ届くのでしょうか?
会社の規模や採用状況によって、連絡時期は異なります。
だいたい遅くても30日以内にお祈りメールが届きます。
会社の規模や採用状況によって連絡時期が異なると前述していますが、お祈りメールが届く期間は主に3パターンあります。
中小企業は、約1週間
中小企業は、志望する企業の選考を受けてから約1週間以内にお祈りメールが届くパターンが多いです。
中小企業のなかでも、学生の応募数が少ない企業は候補学生自体が少ないため、比較対象が少なく1週間以内にお祈りメールが届くことが多いです。
中小企業〜メガベンチャー企業は、約2週間
中小企業・メガベンチャー企業は、約2週間以内に届きます。
中小企業やメガベンチャー企業など、応募している学生の数と採用したい人数とが担当者のバランスが取れている状態であるため、ある程度吟味に時間がかかります。
故に、採用担当者は慎重に判断し、必要に応じて次の選考を準備しますので、どうしても時間がかかってしまいます。
大手企業は、約1ヶ月
大手企業は、約1ヶ月程度でお祈りメールが届くことが多いです。
基本的に、数多くの学生が受ける大手企業、または採用枠が少ない人気企業などは、採用枠に収まるように慎重に選考を進めていくため時間がかかります。
また採用された学生が辞退することもあるため、人数調整のために連絡が遅れてしまうことが多いです。
お祈りメールが遅い理由
お祈りメールが届くまでに時間がかかってしまう理由はいくつかあります。
学生にとって、合否の連絡を待っている期間はすごく長く感じてしまいます。
待っている期間はどうしても変わりませんが、理由を知っておくことによって少しは緩和されるかもしれません。
ここではお祈りメールが遅い3つの理由を紹介します。
全員の面接が終わってから決めるから
1つ目の理由は、相対評価になっている可能性があります。
面接を受けている学生個人の評価のみで決めるのではなく、応募者の面接が全て終わってから平等に合格者を決めている場合です。
例えば、1週間の面接期間、自分が受けているのが1日目だった場合。面接が全て終わるまでの6日間と、合格者を決めるまでの期間がかかってしまいます。
精確な評価するまでのフローはもちろん企業によって違いますが、合否の連絡がかなり遅れてしまうことが想像できます。
相手の熱意を冷ますため
2つ目の理由として考えられるのは、学生の熱意を冷ますためあえて間を空けてから送っていることです。
もっというと、連絡を遅らせることによって、志望している企業への熱意を冷まし、感情的なヘイトを減らそうとしているのではないでしょうか。
採用担当者が毎年の悩みとして上がってくるのは、『合否の理由』という結果に対する批判です。
特に応募者が多い企業になってくると、何千人・何万人という人数になってしまい、また志望度の高い人の絶対数が増えてくるので不合格に納得のいかない学生も多いのです。
選考・面接の直後は、学生が想いを発言しているため、いわば一番興奮している状態です。
そんな時に合否の連絡を送ると、結果に対する批判が多くなってしまいます。そのため、期間を開けて合否の連絡を送っていると考えられます。
繰り上げ合格待ち状態になっている
最後の理由が、繰り上げ合格待ち状態になっているためです。
わかりやすくいうと、企業が学生を「キープ」している状態です。
学生の合否に悩むのは、特に最終面接で起きる率が高いです。
最終面接後、企業側は確実に採用したい学生にはすぐに連絡することが多く、その場で採用が決まってしまうこともあります。
一方、大変ひどい表現にはなってしまいますが、不合格にはするには惜しいが、すぐに合格するほどでもない場合。
合否を慎重に判断することに加え、内定辞退があった場合に、声をかけられるようにキープします。
採用状況を加味しながら学生の合否を判断しているため、連絡が届くまでに時間がかかってしまいます。
企業側のメリットとしては、優秀な学生を囲っておけること。
その反面、連絡しないことによって他社へ心を決めてしまう学生が多く出てくるのがデメリットとなります。
【テンプレ】お祈りメールの書き方とコツ
お祈りメールの書き方とコツは、以下の通りです。
お祈りメールのコツ
お祈りメールへの基本的な返信のポイントは5つです。
①件名はぱっと見てわかる内容に
②冒頭の挨拶に「大学名」「氏名」を記載
③時間をとって頂いたことへの感謝
④不採用の結果に対する感想・今後の抱負
⑤企業への結び言葉
お祈りメールを返信するときには、文章の構成をきちんと考えることが大切です。
最初の挨拶として、「大学名」「氏名」。最終面接・OB/OG訪問をさせて頂き、お祈りメールが届いた場合には、「面接・面談日」も加えて記載するようにしましょう。
メールに入れる内容は上記の5つが基本的ですが、文量に関しては読み手に負担がかからないように、目処として300字ほどと短くまとめるのがコツです。
お祈りメールの例文
お祈りメールに返信する際の例文は、以下の通りです。
株式会社○○ 人事担当者様
いつもお世話になっております。 ○月○日に面接して頂いた○○大学の○○と申します。 先日は、お忙しい中貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。 選考結果につきましては、力不足のため残念な結果になりましたが、今回の経験を活かして、今後も就職活動に精進していきます。 迅速な面接結果のご連絡、本当に感謝しております。 今後の御社のますますのご繁栄をお祈り申し上げております。
○○(署名)
注意点としては、あくまでも1つの例文でしかないことでしかないため、なぜ返信しているのかを記載したうえで、自分の感謝の気持ちを書くようにしましょう。
件名については、見てすぐに「何の内容か」がわかるようにするのをオススメします。
件名をみてどのような内容かがわからなければ、せっかく送ったメールも見られないことも多々あります。返信する際に「Re:」がついていても問題ないように感じます。
新しく件名を作成する場合には、「何の内容か」「誰宛に書いているか」をわかるように作成しましょう。
まとめ
冒頭に記載しているように、基本的にお祈りメールに返信する必要はありません。
自分が相手に対して感謝を述べたい、または迷惑をかけてしまった場合に送るようにしましょう。
しかし、お祈りメールで丁寧な文章に作成し、送ることがゴールではありません。
内定を獲得し、自分が思い描いているキャリアを進んでいくことが大切です。
お祈りメールが届くのは誰しもが通る道です。落ちてしまったことを受け止めて、次の選考に合格する準備を進めていきましょう。