【経験者が暴露】コネ採用(縁故採用)はズルい?縁故入社を敵視する人が知らないメリットとは
誰もが理想とする内々定をもらう方法の1つは、コネクション採用(通称:コネ採用)ですよね。
別名「縁故採用(えんこさいよう)」とも呼ばれます。
そのまま入社することを「コネ入社」、「縁故入社」と呼ばれたりすることもあります。
簡単に言ってしまえば「紹介」です。
友だちや親族が社長や重要なポストの社員の場合、その人の一声で内定率がすごく上がります。
ひとえにコネ採用といっても、コネの種類で大きく異なります。
- 役員の親族として紹介してもらう
- 一般従業員に紹介してもらう
- 企業から別の企業に紹介される
- 知り合いからヘッドハンティングされる
今回は、あまり表に出てこないこれらの実態を紹介しつつ、コネ採用のメリットとデメリットを赤裸々に暴露しようと思います。
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コネ採用(縁故採用)って本当にあるの?
結果だけいってしまうと、コネ採用は数多くあります。
具体的には、アルバイトで働いていた会社だと内定が貰いやすくなる、親族や先輩に就職先を紹介してもらえるなどがあります。
実際に私も6年間バイトをしていた会社にエントリーしたら選考が次々と進むうえ、最終面接にて※“その場内定”をもらえました。
※その場内定=面接の最中に内定を出しますと口約束をすること。
他にも先輩の紹介で面接を受けさせてもらったりと、人脈を駆使することでかなり優遇してもらいました。
なにより、保険があるだけで就活に対する安心感が多少なりともありました。(私はね)
親族の紹介だと、大事なクライアントの親戚だったり、役員のご子息だったりという大人の事情で内定が出る場合もありますが、アルバイトにせよ、知人の紹介にせよどちらも共通することはコネクションあってこその待遇ということですよね。
具体的な調査数字はありませんが(そりゃそうだ)、コネ採用は意外と多いのかもしれませんね。
コネ採用のメリット
・内々定をもらうハードルが低くなる
・面接で緊張しない
・多少のミスは許される場合がある
・紹介者によっては出世しやすい傾向がある
・採用人数を確保できる
・お金をかけないで採用活動ができる
・信頼関係がある程度築かれているので、入社まで囲い込む必要がない
・友人紹介などによるエントリー数が増える
「コネ採用で受かりたい!」と学生が思う大きな理由は、選考の難易度が下がり、採用される可能性が高くなるということでしょう。
もしかすると、書類審査などをパスして選考を進めることができるかもしれません。
就活が激戦していく中、早く内定を貰って安心したいですよね。
コネ採用にメリットがあるのは学生側だけではありません。
多くの企業が内々定を出してから入社に辿り着くまでの学生を囲いこむレベルが上がってきており、欲しい人財を確保するのに1人当たり約100万円の投資をしている会社もあります。
コネ採用を取り入れ、採用コストを抑えることは、企業にとって大きなメリットです。
コネ採用のデメリット
学生側のデメリット
・同期や先輩から冷たい目線を浴びることがある
・入社前とのギャップを感じやすくなる
・ミスをしたとき紹介者にも影響を及ぼす可能性がある
・紹介者に依存してしまう
企業側のデメリット
・内定辞退後のフォローが大変(承諾前提で話が進むため)
・ミスをすると紹介者の印象も悪くなる
・求めていた人物像と異なる場合がある
・社内の風通しが悪くなる※場合により
学生側・紹介者側の双方に共通するデメリットは入社後にギャップが生まれる可能性があるということです。
「紹介で入社したけど思っていたのと違う」「やりたいことではなかった」という学生側のギャップと、「紹介したけど求めていた能力が携わっていない」「社風に合っていない」という企業側のギャップがマッチングした時が一番大変です。
下手をすると関係が崩れることもあり得ます。
以下の記事では学生側・企業側がお互いどのようなところを見ているのかが記載されています。ぜひ参考にしてみてください。
「コネ作り」の秘訣は「企業との接点を作る」こと
コネ採用を可能にするには、まず、企業との接点を作る「コネ作り」から取り掛からなければいけません。
これこそが、コネ採用を実現させる第一歩となります。
接点を作ることができれば、企業に知人ができ、コネ採用実現に近づけるのです。
そうはいっても「コネクションなんてそう簡単にできない」という場合もありますよね。
しかし、努力をすれば、コネ採用のチャンスを得ることが出来ます。
では、どのように接点をみつけていけばいいのでしょうか。
志望する企業に勤める社員が周りにいないか、とにかく調べる
志望する企業があるなら、その企業に勤める知り合いがいないか、友人知人をとにかくあたります。
「現時点で知り合いがいない」だけであって、あなたにもコネはあるのかもしれません。
あらゆる可能性をたどって、企業に勤める知人がいないか探ってみましょう。
遠い親戚や”友人の友人の友人”といったように、遠い間柄でも大丈夫です。
まずは貪欲に、コネを探してみましょう。
学内の教授を通して企業とつながる方法も
大学と企業は、思わぬところでつながっていることがあります。
商品開発の研究を大学が請け負っていたり、学会発表で教授と企業側とが接点をもっていたり、コネが見つかることがあるのです。
教授のひと押しがあれば「コネ入社」とまではいかなくとも、採用面接から参加できたり、インターンシップに選んでもらえるなど、何かと優遇を受けることができるかもしれません。
自分がお世話になっている教授たちのコネを探ってみるのもいいかもしれません。
アルバイトとして入社し、接点をつくる
志望する企業にアルバイトとして採用してもらい、内部に知り合いを作り、コネにつなげるのもアリです。
企業の内情を理解しているため、採用のミスマッチも防げます。
どんな人材が求められているかも分かりますし、具体的にどんな事業をしていて、どんな課題を持っているかも理解できるでしょう。
また、採用スケジュールや採用人数など、他の就活生よりも先に情報を入手できる可能性があります。
採用計画などを知ることができれば、面接対策など、優位に就活準備を進められるかもしれません。
コネ採用の場合は、実態の伴わない人材が入社することによって、既存の社員が迷惑をかけてしまうことが、しばしばあります。
しかし、アルバイトとして入社し、社内の事情を理解していれば、正社員としての入社を既存の社員からも歓迎されるかもしれません。
このようにして接点を作れば、それがコネとなり、コネ採用を打診することが可能になります。
ここで注意です。
逆にアルバイトなど、関係者を採用しない企業もあります。
せっかく接点を持とうとアルバイト入社したのに、企業の方針から関係者は採用試験に参加できないことがあります。
アルバイトの面接を受ける際に、「正社員登用されたケースはあるか」と、先に確認してみるのもいいでしょう。
直接会って話す
これまでいくつかコネクションの作り方を説明してきましたが、一番手っ取り早い方法があります。
直接会って話すことです。
例えば合同説明会に参加して個別で質問をしに行く、電話でアポをとったあと直接人事と会わせてもらうなどです。
回りくどいことせず直接話を聞かせてもらって、そのうえでSNSや連絡先を教えてもらえばいいんです。
いきなり代表取締役や大企業の幹部と繋がるのは難しいと思いますが、その下で働く人や同じ部署の人とつながって下から攻めていけば不可能ではありません。
ここで重要なのは
-
1対1で会話をする
-
相手に顔と会話の内容を覚えてもらう
この2つです。
人脈をつくるのにはそれなりの時間をかける必要があります。
つまり説明会に足を運ぶだけでなく、長期インターンに参加して社員と1対1で話す時間をつくることがポイントです。
また、SNSやメールなどを使ってしきりにアピールしている人もいますが、正直そこから繋がりが持てる可能性は低いです。
つながりを持ちたいと思う人や企業があるのなら直接お会いして、関係を築いていきましょう。
コネ採用も可能にする「魅力的な人材」になる
企業との接点を得るために必死になるのはいいですが、自分磨きも並行して行っていきましょう。
ここまでコネの作り方についてお話してきました。
しかし、接点を得たとしても100%内定がもらえる保証はありません。
なぜなら、あなたの志望する企業に務めたいと思う学生は他にもいて、他の学生も企業との接点を作ろうと努力しているからです。
最後の最後、内定をゲットするうえで、あなたが企業にとって「魅力的な人材」であることが重要です。
経験を増やしたり、一般採用でも負けないくらいの自分磨きをしてプラスαの魅力を作りましょう。
まとめ
勘違いしてほしくないのは、コネがあるのは決して悪いことではないということ。
冒頭でも申し上げたように、コネがあることでそこから仕事を任せてもらえたり、新しい挑戦をすることもできます。
公平性を保つためコネ採用は行わない方針の企業がある中で、やはり採用する人も人間です。
情や関係性を重視したうえで紹介された学生に内定を出してしまうこともあります。
もちろん、あなたの志望している企業との繋がりを持つことは良いことです。
インターンの成果から、実力を認められて内定を貰うこともあるかもしれません。
しかし、自己分析や就職活動をせずなんとなく紹介で入った会社ならば、そこで40年間人生を過ごしたいと思いますか?
コネ採用の怖いところはその時だけでなく、デメリットにも書いてあったように紹介者や周りの環境に依存してしまうことで自己成長ができない人間が知らず知らずのうちに形成されてしまうことです。
私はコネで内々定をもらった企業もありましたが、もっと冒険した人生を歩みたいと思い、『はじめまして』の会社に入社しました。
コネはあくまで最終手段として、まずはいろいろな企業を見ることから始めて、新しい可能性を見つけてみてはいかがですか?
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