【例文有】「責任感」の自己PRは就活生には実は難しい
ゼミ長や部長やバイトリーダーなどを経験したことがある学生が書きがちな「責任感」の自己PR。
しかし、社会人の心に響く責任感エピソードを作り上げるのはかなり難しいです!
そこで今回は、最も多く見られるけれど最も難しいとされる「責任感」の自己PRの攻略方法をご紹介します。
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学生が考える責任感と社会人が考える責任感の違い
責任感は継続力ではない
学生が考える責任感は社会人にとっては「当たり前」であることが多いです。
例えば
「アルバイト経験を3年間、責任をもって頑張りました!」
「部長として最後まで責任を持ってみんなを引っ張っていきました!」
など、学生感覚だと責任感をアピールできると感じられても
社会人感覚だと、与えられた仕事を続けることは「当たり前」と捉えられるため
全く責任感があるというアピールにはなりません。
社会人が考える責任感
では、社会人が考える責任感とはなんなのでしょうか
会社に入ると自分が教育担当をしている部下のミスや、自分の担当エリアで起こった問題などの、自分のミスではないものの問題まで持たなければいけません。
なので、社会人が考える責任感とは
「自分レベルでなく会社レベルで責任を考え、それを予防することに勤められる力」
ということになり、学生が考える責任感とは「重さ」が桁違いになります。
責任感の「重さ」をアピールすることは控える
もちろん、これほどの責任感を社会人になる前に持っている就活生はほとんどいない上に、企業も学生に対してそこまで求めていません。
学生が考える責任感と社会人が考える責任感には「重さ」が圧倒的に違います。
なので、責任感エピソードを「重さ」でアピールすると企業に「そんな責任で責任感アピールしているのか。」と思われる可能性があるので避けた方が良いでしょう。
では、責任感を「重さ」以外の方法でアピールするにはどのような方法でアピールするのが効果的なのでしょうか?
責任感をアピールするポイント
他の人が話せないようなエピソードを話す
責任感のエピソードとして多く挙げられるのが、ゼミ長・バイトリーダー・部長の3つです。
これらの役職に絡めて責任感のエピソードを話そうとしている場合は他の人とかぶってしまい、オリジナルさにかけてしまうため要注意です!
なので、責任感という言葉を使って「自分は他人と一味違う!」ということをアピールするためには、
バイトリーダー以上の役職経験や、部活や学生団体の立ち上げなどの
オリジナルさにとんだ自分しか話せないエピソードでアピールすることが効果的です。
別の言葉に言い換える
責任感というのは、実は具体的なことがイメージしにくい抽象的な言葉です。
そのため、自己PRで「責任感」という言葉つかって伝えようとすると、うまく相手に伝わらない場合があります。
なので、具体性を持たせるために「やり抜く力」「追求心」「問題達成力」などの別の言葉で言い換えると、
相手にイメージを持たせられるのでうまく伝えることができます。
責任感の自己PRの例文
私は、どんな状況でも最後まで諦めずやり抜くことができます。
大学3年生の春に大学の先輩から、就活において東京に住んでいる学生と地方に住んでいる学生に情報格差が生じ、地方の学生が不利な状況に陥っている。という話を聞き、自分が東京以外で就職をすることに決めていたこともあり。この格差を埋めるために、地方で就活を行う学生向けの就活交流会を運営する団体を立ち上げました。
設立当初は、魅力的な企画を生み出せない上に集客もうまくいかず、自分たちの時間と体力だけが削られていき、次々とメンバーが辞めていきました。しかし、私は「情報格差のせいで自分の力を発揮できない地方の学生を助けたい!」という思いが諦めきれず、地方に就職した大学の先輩へOB訪問をしたり、他の学生団体のイベントに参加し企画の勉強をしたりして改善を重ね。最終的には、半年で1000人を超える地方の学生とつながることができました。
そのため御社ではこの経験を生かし、どんな状況でも最後まで諦めずに物事の改善に努めます。
この文章には、自分しか話せないエピソードが含まれている上に、責任感という言葉を別の言葉に置き換えて具体性持たせているので伝わりやすいですね!
まとめ
多くの学生が書きがちな「責任感」の自己PRですが、学生と社会人とでは責任感の認識に大きな差があるため良いエピソードを作り上げるのは難しいです。
なので、責任感エピソードを自己PRとして使う場合には、
- 責任感を「重さ」でアピールすることは避ける
- 他の人に話せないオリジナリティあふれるエピソードにする
- 責任感という言葉を具体性を持たせるために別の言葉に言い換える
以上の3点を意識して自己PRをすれば、企業に上手に責任感をアピールできるでしょう。