インターンのメリット・デメリット「行く意味がある」という理由
学生インターンへ行く意味があるのか――。迷っているあなたに、徹底比較できるよう、インターンのメリットとデメリットをご紹介します。実は、インターンはメリットもデメリットもたくさんあるのが特徴です。インターンへ行く意味があるのかどうか……。それを判断するためにも、こちらの記事を参照してみてください。
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行く意味はある!インターンを経験するメリット
まずは、インターンとして企業で働く「メリット」についてピックアップしていきましょう。
本選考の対策になる
インターンとして企業で働くことで、企業側へのアピールになることがあります。実際に企業のセミナーに参加したり、事業を手伝ったりすることで、存在感を訴えかけることもできるでしょう。
うまく行けば内定をもらうこともできます。
企業との共通言語を共有できることで、自分の意欲を伝えやすくなり、PRがしやすくなるメリットも――。
これから就活を迎える学生は、今からでもインターンを経験して、PRできる項目を増やしておくといいかもしれません。
入社後のミスマッチを防止する
新入社員が会社を辞める理由は、会社の風土や業務内容などに、不和を感じるからです。
「知っていれば入社しなかった」というケースは多く、最近では学生側も、企業側も、ミスマッチの軽減に取り組んでいます。
インターンは、学生が会社を知ることができ、会社が学生を知ることのできるいい機会です。本採用する前にマッチングを確かめることができれば、「こんなはずじゃなかった」と、新入社員が退職することはありません。
人脈が広がる
インターンのメリットは、人との出会いといっても過言ではありません。
例えば…
・インターン採用の担当者
・配属部署の上司
・同僚
・取引先など、
インターンとして働くだけで、多くの人に出会います。
それまでは大学やバイト先でしか広がらなかった人脈が、一挙に広まるのです。
とくにインターンは、他大学との人脈ができる貴重な機会です。横との繋がりができることで情報網が広がり、就活にもプラスになります。
社会人に慣れる
大学では同世代としか関わることができません。その点、インターンシップは会社で行ないます。社会人と関わることができる機会です。
異世代の人や社会人に慣れることで、普段のコミュニケーションに自身がつきます。企業面接などでも堂々と話せるようになり、就職活動の一助になるでしょう。
インターンの成果=自己PR
インターンとして働き、結果を出せたとしましょう。その結果は、自己PRに直結します。インターンとして何をしてきたのか、何が勝因かなど、語るだけであなたの実績を説明できるのです。
自己PRというと、「◯◯が得意」「大学では◯◯を選考してきた」といった例を思い浮かべるかもしれません。そんな特徴を述べられるよりも、実体験を語られたほうが、採用担当者への説得力も違います。
自分の適性がわかる
実際に働いてみることで、業界や職種などの自分の適性がわかります。どんなに憧れていた業界でも、中に飛び込んでみることで、「イメージと違う」と、気づくことはあるものです。本採用される前に適性が判明すれば、自分が目指すべき業界・職種がわかります。
就活は自己適性を見極めることが大切です。就職してからミスマッチに気づくより、インターンで事前に知ることは賢い選択でしょう。
海外生活などを経験できる
海外インターンを募集している企業もあります。本採用となるとハードルが高いですが、期限付きのインターンであれば、海外で働く経験をするのもいい経験です。就活をする際にも、海外インターンの実績は強いアピールポイントになります。インターンでしかできない経験を、選択してみてもいいでしょう。
給料をもらいながら学べる
長期インターンの場合、就業型のインターンと呼ばれ、給料をもらえるケースが多くなります。給料が支給されれば、生活にも支障をきたさず、安心してインターンとして働けるでしょう。お金をもらうことで責任感も生まれ、自覚を持って仕事に取り組めるでしょう。
企業に貢献できる
社員ほどでは無いかもしれませんが、インターンが事業の運営に関わっていることに違いはありません。
企業の経済活動に貢献できることは、ひとつのメリットではないでしょうか。間接的に社会貢献をすることにも繋がります。
良いことばかりではない?インターンの デメリットとは?
次は、インターンを経験するデメリットについて触れていきましょう。
学生としての時間が削られる
インターンを経験するには、最悪の場合、学業を休業する必要があります。本来の勉強ができない、留年してしまう、サークルなどの学生生活ができないといった学生固有の時間が使えなくなるのは、インターンのデメリットといえるでしょう。
ただ、企業の中には、自由な出勤を認めているケースもあります。テスト期間中などは、フレキシブルにシフトを組んでくれる会社もあるくらいです。
学生生活は今しかない貴重な時間……。学生としての青春の時間が削られてしまうのは、デメリットに感じることがあるでしょう。
選考に合格しなければならない
インターンといっても、簡単になれるわけではありません。インターンの選考に応募して、合格する必要があります。その内容は、実質就活と変わりません。
エントリーをしてWebテストを受けて、それから面接をして……と、就活と同じような選考の結果、採用される学生が決まります。
もしかすると、インターンとして採用されない可能性も……。選考に合格しなければインターンとしての経験もできず、無駄な時間を過ごすことになりかねません。
必ず就職に結びつくわけではない
インターンとして採用されれば「就職に有利」と思っている学生は少なくありません。しかし、本採用されるとは限らないのです。
また、インターンの回数が多いからと言って、有利になることもありません。大切なのは内容で、どんな経験をしたのか、どんなスキルが身についたのか、そのスキルを利用して会社にどんな貢献ができるのか……。もっと具体的な質問が飛び交います。
インターンで重要なことは、その中身です。回数ではありませんので、注意するようにしてください。
インターン生を本採用しない企業も
企業によっては、インターンとして採用した人間を、本採用しないことがあります。理由はさまざまありますが、インターンとして働いてしまったら、この会社では正社員として働けないことになります。
また、2021年からは、採用直結のインターンを政府が禁止する条例が出ています。今後はますます、採用直結のインターン生が増えることでしょう。
すべての業務が経験できるわけではない
就業型のインターンは、会社が起こしたプロジェクトを扱うことがあります。でも、すべての業務を任せてもらえるわけではありません。
多くの場合、学生インターン専用のプロジェクトになっていたり、ひどい場合は雑用だけしか経験できなかったりすることもあります。
せっかく社会人の中に混ざって働けるのに、インターン生同士で仕事をしなければいけないケースも……。
企業は企業でも、すべての業務がすべて経験できるわけではありませんし、雑用しか経験できないのであれば、大学の授業を受けていればよかった…と思うこともあります。
広く情報を集めてインターン先の決定を
実際に経験できる業務については、インターンの選考や面接の最中に尋ねることができます。
これからインターン先を検討する場合は、口コミなどをチェックして、より多くの人の感想を参照しましょう。
1人の意見だけを尊重するのではなく、客観的に判断できるといいですね。