学生時代に打ち込んだことに「アルバイト」と答えるメリットとは?
あなたは学生時代、何に打ち込みましたか?
これは、多くの面接で尋ねられている定番の質問です。
「アルバイト」と回答することは、無難な回答な気がして夢がなく感じるかもしれません。
しかし、実際はアルバイトに打ち込むことで、
様々なメリットがあるのです。
今回は、アルバイトに打ち込んだ方、打ち込んでいる方に、ぜひ、参考にしていただきたい内容です。
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アルバイトはアピールポイントの宝庫
なぜ、自己アピールに最適なのか――。
アルバイトでは、何らかの困難やトラブルに見舞われることがよくあります。
先輩に叱られたり、思わぬ失敗をしてしまったりと、苦い思い出もあるのではないでしょうか。
しかし、多くの人は、そこから立ち上がって乗り越えようとします。
できないことがあればできるように、ミスをしたら二度と繰り返さないように業務を改善するなど、何らかの対策を講じるでしょう。
いわば「Trial & Error(=試行錯誤)」の繰り返しをたくさん経験しているのです。
学生時代に打ち込むのは、趣味でも勉強でも構いません。
しかし、不測の事態が起こったり、責任を持ってミスをカバーしたりするなど、少々の過酷さがある経験は、アルバイトだからこそできる経験です。
また、アルバイト経験からは、以下のような能力・スキルなどを得ることができます。企業にとっては魅力的なポイントです。
問題を解決する力がある
仕事をしていて何かトラブルが起きたら、解決に向かって対策を講じるものです。
「どんなふうに解決に導いたのか」は、企業も知りたい点と言えるでしょう。
例えば、カフェで働いているAさんのお店には、英語しか話せないお客様がよく来るようになりました。
日本特有のメニューもあり、店員も全員が英語で対応できるわけではないため、お互いが不便を感じていました。
そこでAさんは英語が得意な友人に頼み、英語翻訳したメニューを作成。
更には簡単な英会話なども表にして、他の店員にも英会話対応できるように共有しました。
この例を見ると、Aさんは英会話ができるわけではありません。
しかし、友人の力を借りながら、お店が抱える問題を解決しました。
企業は、Aさんの実行力や柔軟性を評価し、選考においても一目置くはずです。
このような大きな動きはしていなくても、今までのアルバイト経験であったことを振り返ってみて解決したことがあれば話してみると良いでしょう。
課題を把握できる
問題を解決する力があることは、人材としても魅力に繋がります。
しかし、そもそも課題に気づかなければ、問題は解決されません。
お客さんも不便さを感じるばかりで、店員も対応に困ったままだったでしょう。
このように、課題に気づく・問題を把握する力は、企業活動においてもとても役に立ちます。
「この部分が不便だな」
「もっと長持ちする素材だったらいいのに」など、
最初は些細な問題だったかもしれません。
しかし、小さな疑問を解決するためのソリューションが、世間に大きなインパクトを与える大発見になることもあるのです。
アルバイト経験を積むと、さまざまな問題や課題が次々と表れます。
問題解決を繰り返すうちに、「これは重要な課題かもしれない」と、鼻が利くようになるのです。
趣味や勉強では、身につくことのないスキルと言えるでしょう。
継続する力がある
最近は、世間的に“若手の早期離職”が課題になっています。
雇用してもすぐに辞めてしまうので、せっかく雇用しても人材育たないケースが少なくありません。
そんな点で企業が参考にしたいのが、アルバイトを勤め上げてきた期間。
長期間同じ職場で働き続けられた人は、
それだけ「集中力」「忍耐力」などがあると判断され、就活では有利に働くのです。
夏や冬など、一定期間だけ働く人もいると思います。「学業を優先したい」という学生なら、より夏や冬など、学校がない時期に働くケースもあるでしょう。
面接では、そもそも短期のアルバイト出会った旨を伝え、アピールするようにしてください。
自分の適性を把握しやすくなる
アルバイトでも正社員でも、自分に合う仕事を選びますよね。
アルバイトとして継続的に働いた経験があるのなら、その仕事はあなたにとって適性があるということ。
または、自分の適性を理解して仕事を選ぶことができたということです。
就職後のミスマッチングの原因には、自己理解の不足も当てはまります。
「自分には向いていない」と、辞めていってしまうのです。
しかし、少なからず自分の適性を理解していれば、業界や業種を間違うことはないでしょう。
結果、企業はミスマッチによる離職を防ぐことができるのです。
自分の適性を理解しているかどうかは、口では説明しづらいものです。
しかし、継続して働いてきたのなら「長期間働いてきた=適性が合っていた」
と企業側にも捉えてもらうことができるでしょう。
企業が求める回答/求めていない回答
「学生時代に打ち込んでいたことを教えてください」
という質問には、どんな意図があるのでしょうか。
この質問から企業が求めている回答、求めていない回答を解説していきましょう。
この質問で選考から外れることのないように、参考にしてみてください。
功績や実績は聞いていない
「学生時代に打ち込んでいたこと」というと…
と、打ち込んだものの功績だけを説明する人がいます。
多くのことを経験している証ではありますが、エントリーシートにでも書き込んでおけば良いのです。
企業は「どれだけ多くのことに打ち込んだか」を尋ねているのではありません。
軽く触れる程度にして、功績や実績は話さないようにしましょう。
知りたいのは過程のストーリー
知りたいのは、あくまでバイトで何を経験したのかです。
「Aという課題があったので、Bという対策を打って結果を出した」など、どんな工夫をしたかに興味があります。
結果も一見大事なように思いますが、結果はそこまで重要ではありません。
「売上がトップでした」と言えば聞こえはいいかもしれませんが、企業が聞きたいのは「どうやって売上を上げたのか」というところが人事は気になっているのです。
学生の思考回路を知りたい
最終的には学生の思考回路、人柄などを知りたいと思っています。
例えば、事業でトラブルが起きたとき、「動揺した」「落ち込んだ」「むしろ情熱が湧き上がった」など
人によって違う反応を示すはずです。
「動揺したけれど、すぐに気を取り直した」という人もいれば、「何ヶ月も落ち込み続けた」という人もいるでしょう。
「情熱的になったが、空回りして失敗を繰り返し続けた」という人もいるかもしれません。
このように、アルバイトのなかで何らかのトラブルを経験すると、人によってさまざまな言動を起こします。
その様子を面接官は知り、学生の人柄を知りたいと思っているのです。
ただ、ここで気をつけたいのが、ネガティブな思考回路を察知されてはいけないということ。
アルバイトでは「言われたことだけしていればOK」という現場もあります。
しかしその際も、伝え方には注意しなければいけません。
例えば、「毎日の目標は、ミスなく確実に仕事をすることでした」といえば、丁寧に仕事をする印象を与えられます。
バイトに打ち込んだ経験は、アピールに効果的
学生時代に打ち込んだことにアルバイトを挙げることは、自己アピールに繋がります。
ぜひ、自分の学生時代のバイト経験を、話してみましょう。
また、学生時代に打ち込んだことを話すにあたって、嘘をつくことは絶対に辞めましょう。
もしバレてしまったら、信頼回復は見込めません。基本的には素直に回答し、正直に話すことが大切です。
現在まだ学生だと言う人は、アルバイト経験を積んでみて、就活に活かせることはないか、自分自信でインタビュー内容を考えてみるといいでしょう。