学生結婚は就活にマイナス? 志望動機にも使えるアピールポイントとは
学生結婚をする人の割合は、全体の10%にも満たないと言われます。
そこで学生の皆さんが気になるのは、就活において学生結婚が悪影響を及ぼさないかどうかではないでしょうか。
今回は、学生結婚が就活に影響を及ぼすのかについて紹介します。伝え方によってはアピールポイントにもなる学生結婚。少数派だからこそ活かせるポイントをご紹介します。
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就活において、学生結婚は不利じゃない!?
学生結婚は不利かもしれないと思うかもしれません。しかし、学生結婚が影響を及ぼす可能性はかなり低いです。実際に学生結婚した人の就活コメントなどを参考にしても、学生結婚がネガティブに働いたというコメントはほとんどありませんでした。
就活において、意外と学生結婚は不利じゃないのかもしれませんね。
学生結婚が不採用の理由なら、その会社はやめて正解?
実際、学生結婚が不採用の理由になることはあります。しかし、それにあまり頭を悩ませることはないようです。
もし、学生結婚を理由に不採用にするとしたら、昔に囚われたままの企業体質がある可能性もあります。
「女性が学生結婚していればそのうち妊娠するかもしれない。産休を取るとなると人手が減って迷惑だ。不採用にしよう」という企業も、確かにゼロとは言えません。
しかし、そのような企業では、産休・育休が取得しづらいなど、将来的に働きにくさを感じる可能性もあります。
そもそも、学生結婚を理由に不採用とする企業はほとんどありません。もし、不採用とする企業なら、その企業はやめておいて正解と割り切ったほうがいいでしょう。
女性が働きやすい職場って?
「無計画」「行き当たりばったり」はNG
そもそも、学生結婚が就活に不利だと思われる理由は、一般的に学生で結婚するのは少数派だからです。
一般的にはしない学生結婚をするのには、何らかの無計画さや行き当たりばったりな指向性があるかもしれないと危惧されます。
「子供ができたから仕方なく結婚したのかな?」「勢いだけで、将来のことは考えているの?」
と、懐疑的な見方をする人もいるかもしれません。
このような思慮の浅いイメージが、「学生結婚=イメージダウン」と考える原因です。
しかし、学生結婚をした人の中には
「早く家庭を築きたい」「早く一緒になって、幸せな毎日を送りたい」と、計画的に結婚をする人もいます。
そのため、学生結婚だからと、無条件に否定されることはありません。
もし「なぜ、学生結婚をしたのか?」と尋ねられた際には、きちんとその理由を答えられるようにしておきましょう。
きちんと答えることができれば、学生結婚が就活の足を引っ張ることはありませんので安心してくださいね。
転勤ができないことが不利に働く?
学生結婚をしていることが採用に影響することはありませんが、子供やパートナーがいることで「転勤できない」となると、それが理由で不採用となる場合があります。
企業が新卒生を採用するメリットが、「柔軟に転勤にも対応できること」だとしたら、フレキシブルに生活を変えられる単身者のほうが重宝がられるはずです。
もし、転勤ありの企業に応募する際は、転勤についても考えを明確にしておくことが大切です。「単身赴任する」「妻は転勤があることを了解している」など、すでに考えがはっきりしている場合は、採用担当者に考えを伝えておくといいでしょう。
「隠していた」と思われないように注意
「学生結婚は隠しておいたほうがいいのでは?」そのようなアドバイスを、同級生や先輩からされることがあるかもしれません。しかし、実際は隠しておくのはおすすめできません。
なぜなら、実際に働き始めると、家族構成などを伝えなければいけないからです。
これは、家族手当等、事務手続きを行ううえで必要になります。企業に結婚していることを黙っていれば、「隠していたのか?」と、イメージが悪くなる可能性も……。
就職後の人間関係のためにも、自己申告しておくほうがベターです。
印象のいい学生結婚の伝え方
基本的に、新卒面接で結婚の有無を尋ねられることはありません。
男女雇用機会均等法に触れる可能性がある結婚のトピックスは、企業側から触れてくることはほとんどないでしょう。
そのため、
学生が自ら申告する必要があります。
面接時に、履歴書の備考欄に
学生結婚について話すなら、面接時に話ができるといいでしょう。また、エントリーシートや履歴書に記載してもOKです。
エントリーシートや履歴書で伝える場合には、備考欄に学生結婚している旨を記載しましょう。扶養家族がいる場合は、扶養家族欄にも記載をしてください。
「学生結婚」は志望動機にも使える
学生結婚は就活にデメリットがあるどころか、志望動機としても活用できます。
「愛する家族のために腰を据えて御社で働きたいと思っています」などとアピールすれば、説得力のある志望動機になるでしょう。
もし、子供が生まれる予定がある場合は、
私は好きな相手を幸せにしたいと結婚しました。私事ですが、年始には子供も生まれる予定です。将来的に、家族は私が養いたいと思っています。そのため、長く勤められる企業を探したいと思っていました。御社は、30年以上の歴史があり、離職率が少なく、働きやすいとOB訪問の際に伺いました。定年まででも安心して働ける御社は、私にとって魅力的な企業です
このようなかたちで説明すれば、面接官たちもあなたの志望動機に納得するはずです。
・結婚のためのポジティブな理由(好きな人と一緒にいたい、幸せにしたい)
・会社で働く意欲(仕事を頑張りたい、企業風土に魅力を感じている)
・家族を養う決意(妻と子供を養いたい、協力して育てていきたい)
この3つが伝わるように話せば、あなたの志望動機は伝わりやすくなります。企業が知りたいのは、あなたが企業で働きたいと思うその本気度です。
結婚していること、子供がいることだけでは優位性はありません。意欲が伝わるように、自分らしい志望動機を考えましょう。
学生結婚は強みになる
就職活動では記憶に残ることが大切です。
採用担当者は、何千もの学生の履歴書を見ています。その中で記憶に残らなければ、アピールしても意味がありません。学生結婚は、就活生の中でも少数派なはずです。
「この学生は、結婚しているんだ」と、覚えてもらえれば、その後のアピールもしやすくなるでしょう。
また、学生結婚の理由を正直に話すことによって、あなたの人間性についても知ってもらうことができます。
「早く自立したかった」「家族を築くことで成長したいと思った」など、前向きな説得力のある理由があれば、面接官もあなたのことをポジティブに捉えるはずです。
学生結婚はデメリットではありません。堂々と、学生結婚をした自分の人生に胸を張りましょう。
きちんと理由を説明できるようにしよう
学生結婚に関して、企業側が知りたいのはその「結婚理由」です。
子供ができたから仕方なく……といったなし崩し的な理由では、「行き当りばったりの無計画な人」というイメージを持たれるかもしれません。
しかし一方、「好きな人と幸せな人生を築きたいと思った」「早く独立したいと思っている」など、計画性が見られれば納得してもらえるでしょう。
学生結婚を志望動機のひとつにするときは、ポジティブな結婚理由、会社で働く意欲、将来に渡って働く意欲を必ず伝えるようにしてください。学生結婚に引け目を感じることなく、胸を張って素直に話しましょう。