第二新卒の志望動機、どう書く? 想定外の失業・転職をするあなたに
新型コロナウイルス感染症の影響で、仕事を失ってしまったり、会社の業績が落ちるなどして、転職を考えている人も少なくないでしょう。
今回は、第二新卒として就職活動をする際の、志望動機について取りあげます。
新卒での就職活動とどんな点が違うのか、第二新卒ならではの志望動機の注意点などにも触れていきますので、ぜひ、参考にしてみてください!
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第二新卒の志望動機、「なぜ、志望するのか」が重要
新型コロナウイルスは、あなたが原因で発生したものではありません。
しかし、このような不可抗力で転職する場合は、「なぜ、その企業を志望するのか」をきちんと訴求する必要があります。
「コロナウイルスで前の会社が倒産して」「感染症のせいでリストラされて」というのは本当の理由かもしれませんが、それだけでは「仕方なく転職します」と言っているようなものです。
これでは、志望動機が弱いと判断されてしまいます。
でも、突然の失業や転職に「それらしい志望動機なんて、すぐには見つからない!」という人もいるでしょう。
そこで、ここからは志望動機がまだ定まっていない人のために、志望動機を見つけるヒントをご紹介しましょう。
志望動機は前向きがセオリー
まず、志望動機は前向きなものを選ぶのがセオリーです。
「貴社のお客様に対する姿勢に共感した」など、あなたが感じる企業の素晴らしさに目を向けましょう。
ただ、ここで注意したいのが「昔から好きだった」「以前から気になっていた」というフレーズ。
「そんなに昔から好きだったなら、なぜ、新卒時にはエントリーしなかったの?」と、なってしまいます。
志望動機が前向きな内容であることは大切ですが、相手に疑問を残させるのはよくありません。
「社会人として働く中で、貴社のサービスの素晴らしさに気づいた」
「社会が大きく変わる中で、貴社のような人々に求められる事業に参画したいと思った」
など、新卒時からの変化なども踏まえられるといいですね。
自己分析・企業研究から動機を見つける
自己分析や企業研究をすすめるなかで、志望動機を見つけることもできるでしょう。
いち早く就職したい! と焦っている方もいらっしゃるかもしれませんが、自己分析や企業研究を怠ると、あとあと企業とのミスマッチに気づいたり、就職活動に時間を要してしまう可能性もあります。
まずは急がば回れ。志望動機を確かなものにするためにも、自己分析と企業研究を丁寧に行ってください。
一旦社会に出た第二新卒正の方は、学生時代よりも自己分析と企業研究は捗るかもしれません。
数ヶ月、数年働いただけでも、経験や実績は重ねたはずですし、それが客観的事実として志望動機に使えます。
例えば、営業でいい数字を出した経験があるなら、それを企業の事業に当てはめれば志望動機になるはずです。
接客業をしていたなら、「もっとお客様とコミュニケーションを取りたい」「自信を持って勧められる商品を扱いたい」など、前職との違いを利用して志望動機をつくれるでしょう。
具体的に、在職時にどんな経験をして、どんな実績をあげたのか、明確に盛り込むと志望動機の説得力が上がります
。数字を示すのはもちろんですが、上司やお客様からどう評価されたかなど、具体的なエピソードを記載すると説得力が増しますね。
もし、一人での自己分析が難しい場合は、転職エージェントなどに頼るものおすすめです。
自己評価が苦手な人もいるので、上手に第三者を頼りながら、自己分析と企業研究を行うのもいいでしょう。
将来の展望もプラスして
第二新卒と大学生の違いは、「現実を知っている」ということではないでしょうか。
一旦社会に出たぶん、将来のキャリアプランなども明確になっている人が多いはずです。
志望動機を書く際には、将来どうなりたいのかもきちんと踏まえて書きましょう。
もちろん、これまでとは違う業界を希望している人もいると思いますが、一旦社会に出てみて感じるようになった将来の夢、希望する生活、自分の姿など、具体的に理想を描いているはず。
そのポイントを採用側に伝えれば、採用側もあなたのことを「採用していい人材かどうか」判断しやすくなるでしょう。
「あなただけ」の独創性も大切に
面接官などの相手を説得させるべく、とにかく客観的に事実に基づいて、志望動機を組み立てることはとても大切です。
しかし、あなたらしい独創性も大切に扱いましょう。
企業はあなたの人柄も見ているので、あなたがどれだけ一緒に働くと楽しい人なのか、魅力的な人なのか、そういったオリジナリティあふれるアピールも大切です。
第二新卒とはいえ、求人には多数の人が応募してきます。
志望動機を書く際には、生活の中で感じることや、人生の信条のようなものも織り交ぜてみましょう。
好きな本や学生時代に夢中になったことなども、第二新卒なら盛り込んでもOKです。
第二新卒生は社会に出て1〜3年程度の人を指しますので、まだまだフレッシュさも必要。
職場に新しい風を吹かせるような存在であることを、オリジナルティあふれる志望動機でアピールしてみてはいかがでしょうか。
知っておきたい、第二新卒のNG志望動機
さて、ここまで志望動機のヒントをお伝えしてきましたが、ここからはNGポイントについてご紹介していきます。
前職の否定はできる限り避けて
志望動機は前向きにとお伝えしてきました。なので、前職を否定するのは極力やめましょう。
「上司が自分勝手で振り回された」
「残業が多かった」
など、事実であったとしても、あなたに非がなかったとしても、採用担当者の気持ちはよいものではありません。
ネガティブな印象が強く、あなたの印象まで悪くなってしまいます。
また、誰かのせいにするなど、責任を取らない印象もあるのでおすすめできません。
見通しの甘さに触れていないか注意を
例えば、「前職は自分に向いていなかった」などと書けば、自分の適性を理解できていない自己分析のできない人、見通しの効かない人と思われる可能性があります。
例えば、食品メーカーの営業や建築施工管理などのエンジニアなどは、残業が多いことで知られます。
それなのに「残業が多いので辞めました」というのは「企業研究が足らなかったのではないか?」と、思われるだけです。
これでは、自分の見通しの甘さ=弱点をアピールしているようなもの。
実際にあなたの欠点かもしれませんが、志望動機に盛り込む内容ではありませんよね。
実際に、新卒時の企業の見極めが失敗だったとしても、わざわざ触れる必要はありません。
それよりも、あなたがなぜ、前職から目の前の企業を志望するようになったのかを、きちんと説明できるようにしましょう。
迎合しすぎてはダメ! 自分の将来をきちんと見据えて
志望動機は、素直に、本来の自分を出して書くべきです。
突然仕事がなくなってしまった、転職の必要になったという場合、「いち早く就職しなければ!」と、焦ってしまうでしょう。経済的に危機的な状況なら、それはもちろん当然かもしれません。
しかし、企業の側に合わせすぎてあなたの展望や将来の夢などからかけ離れてしまうと、いずれまた転職をすることになります。
そのとき、なぜ転職を希望するのか問われたときに、答えに窮してしまうかもしれません。
よりよい転職をすることは、あなたの将来を守ることにも繋がります。できるだけ自分の軸からズレることのないように、素直な気持ちで転職活動をしましょう。
【まとめ】前向きな考え方と客観的根拠でアピール
第二新卒で思わぬ転職を強いられている人ほど、現状を嘆きたくなり、ネガティブな思いが頭の中に渦巻いてしまう人も多いかもしれません。
しかし、そんなときでも休職理由をポジティブなものに捉え直し、志望動機を構成していきましょう。
これまでの自分の経験を客観的に俯瞰してみて、根拠を示しながら書いていけるとベストです。
自己分析や企業研究をすることで、さらに説得力のある志望動機になります。
時間はかかるかもしれませんが、丁寧に勧めていくことで力強い志望動機になるでしょう。