もしかして就活うつかも…?就活うつ度チェックと改善方法の紹介!
「就活うつ」という言葉をご存知でしょうか?
人生で初めての就職活動。決められた過去問を分析し、試験結果から合格不合格が決まっていた受験とは違い、自身の人柄ややりたいことを初対面の他人に伝えるという今まで経験したことのない活動をすることになります。
初めての体験には多少なりともストレスがつきもの。
就活によるストレスを溜め込みすぎた結果、就活うつを引き起こしてしまう学生は少なくありません。
今回は就活うつの症状や対策方法についてご紹介します!
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就活うつとは
「就活うつ」とは、就活のストレスが原因となってかかってしまううつ病、うつ状態のことです。
内定が取れないことによる将来への不安、面接での心ない発言によるストレスや、周囲の仲間と自分を比較した際の焦りなど、
様々な要因から自分自身を否定してしまい、最終的には自身の生きる意味、存在価値に疑問を抱き死を考えてしまう場合もあります。
もしこの記事を目にしてくれている方の中にも、
「内定が1個も取れていない…私は社会にとって不必要な人間なんだ…。」
「そもそも就活に対して何から始めていいのか分からないし自分には良いところなんてない、もう死にたい…。」
などの感情を抱えている方がいるかもしれません。
不安な気持ちはとても分かります。
ですが、その不安な気持ちから来る自身への否定感が膨れ上がってしまっている場合、早めに対処をする必要があります。
まずは自身が就活うつに本当にかかっているのかについて簡易的な就活うつ度チェックをし、該当する場合は一緒に対策をしていきましょう!
就活うつ度チェック
以下では就活うつの簡易的なチェックリストをご紹介します。
あくまでもうつ病と思われる症状の一例ですので、チェックに限らず就活に疲れてしまっている、という自覚がある場合はなるべく無理はしないことをおすすめします。
- ①何に対しても興味が持てず、やる気が出ない
- ②注意力、集中力の欠陥が頻繁に起こる
- ③1日中気分が落ち込んでいる
- ④人と会うのが億劫である
- ⑤朝起きるのがかなり辛い
- ⑥食欲不振、過食症状を伴う
- ⑦自分には価値がないと感じる
- ⑧寝付けない、朝起きられないなどの睡眠障害を伴う
- ⑨自殺を考えることがある
以上の9項目は、数字が大きくなるにつれて症状の重さを表しています。
◆①~②に当てはまる人
→まだまだ鬱症状はないものの、モチベーションに影響を受けやすい人です。気分が乗らない日が続く場合は要注意。
◆③~⑤にあてはまる人
→症状は軽いものの、ちょっとしたことで重い鬱になりやすい傾向のある人です。
◆⑥~⑧にあてはまる人
→鬱症状の可能性が高いです。
◆⑨にあてはまる人
→重い鬱症状の可能性が高いです。
就活うつにかかりやすい人の特徴
就活うつ度チェックをしてみて、就活うつにかかっている可能性を感じた人がいるかもしれません。
自分がうつ病にかかってしまっているかもしれない、心の病気かもしれない、と少しでも思った時、何よりも自身へのショックが大きいと思います。
しかし、例えうつ病にかかっていたとしても決して自身を責めないでください。うつ病、と言うととても重く捉えてしまいがちですが、少し心が疲れてしまっているだけです。
きちんと原因や自身の状況を把握し、治療していきましょう!!
以下では、就活うつにかかりやすい人の特徴をあげていきます。
①完璧主義者である
何事に対しても真面目にコツコツと取り組み、授業も休まず成績も優秀。努力をして全て完璧にこなさなければ気が済まない…。
そのような完璧主義の人は就活うつになりやすい傾向があります。
試験への対策は努力とともに結果も比例していくことが多いですが、就活はそうとは限りません。冒頭でも述べた通り、就活では他人からの評価が前提となるため、理不尽な世界でもあります。
よって完璧主義の人からは理不尽なことが耐え難く、「こうであるべき」と言う自身の理想からかけ離れた結果に向き合いきれず就活うつになってしまう可能性があります。
【「完璧主義」に当てはまる例】 ・旅行の旅程を分単位で計画しないと不安になる。 ・他人に意見をされると否定的な態度をとってしまう。 |
②周囲の評価が気になる、誰かと比較してしまいがち
周囲の評価、気になりますよね…。いい企業に就職しなければならない、周りの友達は有名企業の内定が取れているのに自分は一つも内定を取れていない、親が勧める企業に就職できない…。
周囲の評価が気になること、誰かと比較をすることはモチベーションに繋がることもありますが、精神を病んでしまう原因になることもあります。
【周囲と比較してしまう人の特徴】 ・負けず嫌いである ・自分に自信がない ・優柔不断である |
③ストレスの発散方法が確立していない
重ねて言いますが、就活は理不尽な世界なのでストレスが溜まります。それはほぼ避けられません。
初めて出会った人に対して自身の想いを10分や20分で伝えなければなりませんし、その場で上手く伝えられたにしろ伝えられなかったにしろその短い時間で評価され、判断されます。
その理不尽さに加えて友達の採否に対する焦燥感や親からのプレッシャー等もかかります。ストレス不可避です。
そのストレスをどう発散するかが問題です。
仲間に愚痴を言う、泣いたりして自身の気持ちをリセットする、一瞬でも趣味の世界に入り就活について忘れるなど、様々な発散方法があります。
しかし、ストレスを溜め込みがちな人はネガティブな事象が心の中に蓄積されてしまうため、結果的にうつ病という形になってしまうことがあります。
就活うつの治し方
就活うつのチェックリストもそこそこ該当している、就活うつになりやすい人の特徴も当てはまる、という方、大丈夫です。
ネガティブな内容ばかり述べてきましたが、以下からはどのように就活うつを治していくかについて紹介していきます!
休養を取る
まずは休みましょう。心がSOSを出している時は無理をせず休むことが一番です。
「就活を中断するなんて!生きていくために職に就こうとしているのにそれをやめてしまったらどう生きていけばいいんだ!」
と考えてしまうかもしれませんが、大丈夫です。
就活を中断しても死にませんし、休むことが悪いことではありません。
まずはあなたの心の健康を回復することが第一優先。
就活から一度離れ心の休息を取り、就活で忙しくて出来ていなかった自分の趣味に打ち込むなど自分の心が喜ぶことをしましょう。
こちらの記事では就活に疲れてしまった時のリフレッシュ方法についてご紹介しています。
周りに相談する
流石に休む訳にはいかない、もしくは休む程は辛くないという方はまずは心の内を信頼できる周囲の人に聞いてもらい、相談に乗ってもらいましょう。
我慢して自分の中に溜め込み続けてしまっている思いがあるはずです。
人を頼ることは難しいかもしれませんが、辛い時はお互い様。周りの人を頼ってしまいましょう。
ただ就活に励んでいる友達や、もしかしたらプレッシャーの原因になってしまっている親に相談するのは少し気が引けますよね。
その場合は既に就活を経験した先輩や、社会人の友人、または就活エージェントを利用し相談に乗ってもらいましょう!
自己分析を見直す
「どの企業にも内定がもらえない…何のために生きているのかわからなくなってしまった…」
と考えているあなた、
今受けている業界や企業は果たして本当にあなたのやりたいことができる企業ですか?
「内定が取れればもうどこでもいい、この不安から早く逃げてしまいたい…」
そのような気持ちになってしまうのもとても分かりますが、今一度自身の本当にやりたいことを見つめ直してみてください。
がむしゃらに内定が欲しいから、という気持ちで望んだ面接や書いたESは人事が見抜く可能性が高いです。
たとえ内定が取れたとしても、入社した後に
「あれ…?本当にこれがやりたかったんだっけ…?」
と疑問を抱いてしまうと、更に悩んでしまうことがあります。
疑問を抱いた際の解決策の一例として、内定者インターンに参加させてもらうことをお勧めします。
自身の中の会社のイメージとのギャップを確認する契機になるため、自分は会社に何を求めているか、どのような仕事をしたいかが明確に認識できるようになります。
一例の他にも人事に面談をしてもらうなど、自分が納得できる材料を探してみましょう!
せっかくの就活、自分の人生を見つめ直し、どう生きていきたいかを考える貴重な機会です。
前向きに自分はどう生きていきたいかを考え、それを成し遂げられる企業を選んでいきましょう!
またこちらの記事では自己分析をより深めることのできる自己分析ノートについてご紹介しています。
就活以外の選択肢も考えてみる
就活以外の選択肢も視野に入れてみることも一つの手です。
一番悪いことは就活で頭がいっぱいになり、自己肯定感が削られ死を選択してしまうことです。
就活を一度中断し、気持ちが落ち着くまでアルバイトなどに励んでいたら案外他の道が見つかるかもしれません。
長い人生です。就職することがゴールではありません。あくまでも人生の通過点として、どうやって自分の人生を生きていきたいか、自身の心の声に耳を傾けて楽しい人生を築いていきましょう!
まとめ
就活が進むとストレスは避けられませんし、就活うつにかかってしまう可能性もあります。
適宜ストレスを発散し、自身について見つめ直し、ストレスフリーに就活に臨んでいきましょう!!
またこちらの記事では「就活どころかそもそも働きたくないよ…」と思っている方に向けた「働く=マイナス」という先入観について説明している記事です。