失敗エピソードも! 就活で失敗しがちな人の特徴と有効な対策とは?
就職に成功するとは、働きがいを感じながら働き続けられることです。
一方、就活における失敗とは、内定をもらえないだけでなく、「働き続けられない」ことも含みます。
どんな人でも、いい企業に勤めて、長く働けたらそんないいことはありませんよね。
さて、ここからはなぜ就職で失敗してしまったのか。就職で失敗しがちな人の特徴に触れていきます。
エピソードなどもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、対策方法についても触れますので、失敗しないように知識として取り入れてみてください。
見たい場所へジャンプ
とりあえず「内定」が目標になっている
就活に失敗しがちな人がよく陥るのが、「内定が目標」になっているケースです。
先にも述べたとおり、内定はゴールではありません。
内定はスタートなので、就職後にどんな働き方ができるか、勤め続けられるかが大切になります。
内定を獲得できたとしても、1ヶ月で仕事を辞めてしまっては就職の意味がありませんよね?
ここからは実際のエピソードと対策を一緒に見ていきましょう。
エピソード:とりあえず内定で失敗したAさん
Aさんは、就活中の不安から「とりあえず内定を取ろう」としてしまいました。
本当は編集者として働きたかったのですが、採用人数が少なかったことから、採用人数が多い営業職に希望を出したのです。
しかし、どんなにお金をもらえても、興味のない仕事を続けるのは大変。編集も営業もハードな仕事ですが、興味のない仕事に従事するのは別の苦労がありました。
特に営業は売ることでやりがいが得られるのですが、Aさんはどれだけ売り上げてもやりがいを感じられません。自分の好きな書籍の編集ができないとあって、フラストレーションが溜まり、結局Aさんは体調を崩して仕事を辞めるハメになりました。
仕事では辛いことや苦労がつきものですが、自分が希望する業界・業種でないことは大きなストレスになります。ストレスで体調を崩してしまうこともあるので、「内定」だけを目標にしてしまうことは避けるべきです。
対策:就職後の目標を具体的に持つ
就職後、働いている姿をリアルにイメージして、どんな目標を持つかを考えましょう。
例えば、
「社内でトップの営業成績になりたい」
「後輩から慕われる人間になりたい」
「新しい事業を打ち立てたい」
など、具体的に就職後の目標を立てるのです。
すると、目先の内定に釣られることなく、本当に就職したい企業や業界、業種が見えてきます。
自分がどんな生き方をしたいか、働き方をしたいかをイメージして、就職後の目標を具体的にしてみてください。
就活はゲームではありません。内定が取れれば「勝ち」というわけでもありません。いい企業との巡り合いが重要なのだと理解してくださいね。
自己分析をしない/自己分析が間違っている
自己分析をしない人、自己分析が間違っている人も就活に失敗しがちです。
自己分析とは、自分がどんな人間で、どんなことに向いていて、どんなことがしたいのかを十分理解することです。過去の行動から、今の興味から、自分のあらゆる可能性を知ることでもあります。
自己分析が厄介なところは、自分の“希望”や“理想”が紛れ込み、誤った自己分析をしてしまう点です。
ここでもエピソードでご説明しましょう。
エピソード:間違った自己分析をしてしまったBさん
Bさんは接客業をしている人に憧れて、「自分は接客が好き」と思っていました。
「自分もステキな人になりたい」と、接客業をする人に自分の理想を重ねていたんですね。
でも、実際接客業をしてみると、毎日笑顔で働くのは負担でした。毎日身支度に1時間もかけて、億劫になっていきました。Bさんは、「接客をしている人に憧れているだけであって、自分は接客に向いていなかった」のです。
Bさんは「自分は接客が好きだ」という認識のまま就職してしまい、ミスマッチによって早期の離職につながってしまいました。
対策:とにかく具体的にイメージして自問自答する
誤った自己分析をしないためには、とにかく具体的に働いているシーンを思い浮かべることです。
そして、本当にその仕事がしたいのかを自問自答しましょう。
例えば、「キャビンアテンダントってかっこいい!」と、思っても、その仕事内容を具体的に見ていくと大変なところも見えてくるのです。
週に何日もフライトしなければいけない。お客様の前では常に笑顔でいなければいけない。昼夜逆転するなど、生活習慣が乱れやすくなる。美容面でも意識を高く保つ必要がある。個性よりも統一美を優先させるなど、とにかく細分化してみましょう。
そして、本当にそれが自分のしたいことなのか、毎日でも続けられることなのか考えるのです。
もちろん、お客様に感謝されたり、世界を旅できたり、仕事にはいい面もあります。具体的イメージを比較しながら、本当に自分はそれをしたいのか、その仕事をして幸せなのかを考えましょう。
自分に自信がない
就活に失敗する人の特徴として「自分に自信がない」という特徴があります。
「自分なんて……」と自己評価が低いのです。
自分に自信がないと、自己アピールもうまくいきません。
なんとなく目線が下がり、猫背になり、声が小さくなったりして、面接官への印象も悪くなります。
そして、なかなか内定がもらえず、精神的にも追い詰められてしまい、ますます暗くなっていく……という悪循環にハマってしまうのです。
日本では、謙遜が美徳とされる文化がありますが、就活において謙遜は損になることが多いです。
対策:小さな成功体験を増やして
「自信がない」原因は、成功体験の少なさ、そして失敗体験の積み重ねにあります。
そのため、成功体験を増やし、失敗体験を積み重ねないことがとても大切です。
成功体験を増やすには、小さなことでもいいので課題をクリアすること。
例えば、「いつもトイレのスリッパを揃える」とか、「いつも花瓶に花を一輪活ける」など、些細なことを課題にしましょう。
そんなことで?と、思うかもしれませんが、「今日もスリッパを揃えられたぞ」と、思うことで、潜在意識の成功体験を積み上げていきます。
もし、「スリッパを揃えるのを忘れた!」と思ったら、すぐにリカバリーをしてください。
すぐにスリッパを揃えに行けば、失敗体験として尾を引くことがなくなります。こうして成功体験を増やして失敗体験を積み重ねないようにすることで、次第に自分に自信が持てるようになるのです。
就業条件をよく確認しない
ありえないことと思うかもしれませんが、就業条件にまつわるトラブルは少なくありません。例えば、労働時間、給与、交通費や福利厚生以外にも、就業条件をきちんと確認しているでしょうか?
残業代、出張の有無や費用負担、転勤の有無、時間外勤務についてなどは、きちんと確認しておきたいところです。
例えば、残業代は必ず支払う必要がありますが、みなし残業代として給与に含まれていることもあります。
また、手当として一定額が支払われ、どれだけ残業しても給与が増えないこともあるのです。
毎年のように転勤があったり、土日の出勤が多かったりと、思いもよらぬ就業条件にプライベートが影響を受けることもあります。それがストレスとして積み重なれば、働くのが嫌になってしまうこともあるでしょう。
対策:就業条件のチェックリストで確認を
最低限確認したほうがいい就業条件のチェックを共有しますので、就活中に必ず確認するようにしてください。
契約期間(入社日)
自分がいつからいつまで働くのか、確認しします。契約更新についての条件なども尋ねておきましょう。
就業場所
拠点が複数の場合、就業場所の確認もしてください。
また、転勤や異動があるのかも確認しておきましょう。
引っ越しが伴う場合は、そのための費用を負担してもらえるのか知っておくといいです。
賃金
もっとも確認しなければいけない内容ですね。
日給、月給、年俸制などのシステムも確認します。賞与や手当も把握しておくといいです。
また、残業代はみなしなのかという確認も必要です。
残業代は必ず支払わなければいけないため、残業代がない企業は避けてください。
残業時間
残業時間がどれくらいあるのか確認します。
繁忙期や閑散期も確認しておくといいでしょう。
休日
休日のシステムについても確認します。
土日休みの企業もあれば、月に8日など、月単位で休日を定めている場合もあります。
週休表記の場合は、完全週休なのか週休なのかにより休日の日数が変わってくるので要注意です。
夏休みやGWなど、一年を通しての休日カレンダーを確認しておくのもいいでしょう。
まとめ
就活で失敗する人の特徴は、内定が目標になっていたり、自己分析が十分でなかったり、就業条件を確認していなかったり……。
基本的なことを避けてしまっている人が多いです。
就活においては自己分析などの基本的なことをきちんとやって、着実に取り組むしかありません。
また、自分に自信がないという人も、自信を取り戻すための小さな成功体験を積み上げましょう。
基本的なこと、小さなことを地道に取り組んでいくことが大切です。