多くは語らない。魅力的な自己紹介で面接官に注目される5つのコツ
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自己紹介って緊張する
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恥ずかしい
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始め方が分からない
この記事は、上記のような悩みがある人に魅力的な自己紹介の方法を伝るものです。
小学校、中学校、高校、大学の中で、沢山の人と「初めまして」を経験していると思います。
ただ、畏まって自己紹介をする場って意外と少なく、お堅い自己紹介をするのは初めてのことかもしれません。
また、就活での自己紹介は「なんとなく」ではダメで、あなた自身を分かりやすく魅力的に伝えなければいけません。
自己紹介は何度も何度も経験することになります。
この記事に書いてある基本的なポイントを押さえ、あなたの就活のプラスになることを祈っております。
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自己紹介の絶対に抑えたい5つのポイント
自己紹介は1分を目安に
しゃべりすぎに注意!
自己紹介は1分で十分。面接で3分も5分も話している人をよく見かけますが、正直聞いていて疲れます。
気になるポイントは自己紹介の後に、面接官が質問するので、端的に伝えることを意識しましょう。
大学名・名前・自分の性格・その性格に関する簡単なエピソード。
これくらいで十分です。
時間感覚を身につけるために必ず練習してくださいね!
絶対に聞き取れる声量とスピードで話す
「高速で話さなければ、1分では収まらない!」
とお考えではありませんか?
気持ちは理解できますが、早口で話すのはあまりオススメできません。
「聞き取れない」というのは、「伝わらない」と同じ意味であり、面接における最も悪い評価の1つです。
聞き取れるように、ある程度の声量で少しゆっくりと話すことを意識してください。
特に緊張しがちな方は、自然と早口になってしまいます。
「ちょっとゆっくりすぎないかな?」
と思うくらいがちょうどよかったりします。
また、これは自己紹介に限ったことではなく、面接の全てのトークで気を遣うべきです。
気になるキーワードを配置する
自己紹介の最後の一言に趣味を伝える方が多いですが、毎回ありきたりで全然面白くない!
読書
旅行
スポーツ
映画
ゲーム
これってなぜだか分かりますか?
その理由は「抽象的だから」です。
趣味自体が悪いのではなく、抽象的な言葉を選んでいることが問題です。
なので、必ず具体的な言葉に置き換えて伝えるようにしましょう。
- 読書⇒具体的な本のタイトル、好きな作家の名前
- 旅行⇒行った地域や国、その場所の何が好きなのか
- スポーツ⇒スポーツ名とそのスポーツの専門用語
- 映画⇒好きな映画のジャンルと代表的なタイトル
上記のように、具体性のある言葉に置き換えて伝えましょう。
「専門的なことは…面接官も分からないのでは…」
と不安に思う必要はありません。
そもそも「面接官が知っている言葉」を使う必要もありません。
むしろ、全く聞いたことのない言葉のほうがインパクトがあり、記憶に残りやすくなるというメリットがあります。
面接官が「○○って何だろう」と疑問を感じさせるようなキーワードを自己紹介の中に散りばめるのです。
必ず、自己紹介の後に細かく質問されますが、それについては事前に準備しておきましょう。
質問がある程度予測できてしまうのもメリットの1つと言えるでしょう。
- 聞いたことのない本⇒どんな本か気になる
- 聞いたことのない国⇒どんな国か気になる
- 聞いたことのない映画⇒どんな映画か気になる
面接官も人間なので、上記のような知的好奇心には抗えません。
普通の人が聞いたことのないような言葉が自己紹介の中に散りばめられているか今一度確認してみてください。
掘り下げたくなるエピソードの一部だけ話す
「興味・関心を植え付け、内容は詳しく伝えない」
このテクニックは上記の普通の人が知らないキーワードだけでなく、エピソード全般で使うことができます。
エピソードには基本的に流れがありますよね?
課題解決型のエピソードであれば以下の流れ。
- 課題点・問題のある現状
- 実際に行動した内容
- その反応や結果
現状⇒行動⇒変化 というシンプルな3ステップはイメージできますよね?
自己紹介では
「3ポイントのうち部分的にあえて省略する」
これだけで気になる自己紹介のできあがりです!
超分かりすく説明するために部活動で説明しましょう。
- 入部した頃は地区最弱。30-0で負けることも⇒現状
- 一日15時間ひたすら素振りと筋トレなどの基礎練習を実施⇒行動
※ありえないけど、気にしないでね - 甲子園に出場できるレベルに
このストーリーから行動の部分だけ省いて文章にすると、
- 入部した野球部は30点差で負けるような地域でも最弱の高校でしたが、
- (空白)
- 高校卒業の最後の年では甲子園に出場できることになりました。
いかがでしょうか。
この文章を見ると
「その間で何があったんだろう!?どんな苦労があったんだろう?尋常じゃない努力があったに違いない」
といった想像が膨らむんですよね。
この時点で、「後で詳しく聞こうリスト」に載りました。面接官はあなたを知りたくてたまらない状態になります。
次に結果だけ省いた例
- 入部した野球部は30点差で負けるような地域でも最弱の高校でしたが、
- 起きている時間は全て野球鍛錬につぎ込むほど没頭し、1日15時間を基礎連や筋トレに費やしました。
- (空白)
この内容だと、「それで野球はうまくなったの?チームは強くなったの?!」と結果が知りたくなるのです。
これも同じように「後で詳しく聞こうリスト」入りですね。
自己紹介とは、「短時間で掘り下げるポイントをどれだけ仕掛けられるか」がポイントです。
面接も時間に制限があるので、あなたが選んだ話題で盛り上がり時間が経ってしまえば、ずっとあなたのターンで面接が終了します。
その場合、高い確率で合格します。
なぜなら、面接官は「あなたのことをもっと知りたい」と思っているはずですから。
志望動機・自己PRとは違うことを念頭に入れる。
「あれ?自己紹介のつもりだったのに、志望動機・自己PRと話す内容が被っている…」
そう思ったことはありませんか?
面接でよく聞かれる質問ですが、どれも似ているようで、着地点が微妙に違います。
- 自己紹介⇒あなたの紹介
- 自己PR⇒強みのアピール
- 志望動機⇒感情・気持ちを伝える
自己紹介はあくまでただの紹介です。
「私は○○という人間です」
で終わる必要があります。
- 自己紹介⇒○○という人間です。
- 自己PR⇒こういう強みがあります。
- 志望動機⇒○○という理由から御社を志望します。
細かい点なのですが、この微妙な違いを理解することで、正しい会話のキャッチボールにつながるのです。
自己紹介は、自己PRできるような内容を伝えるべきであるのは確かなのですが、過度にアピールすると微妙な空気感になってしまうので、簡潔に内容を伝えるだけにしましょう。
その後の自己PRでその内容を詳しく説明すればよいのです。
ダメダメ自己紹介の4パターン
ついでに自己紹介のNG例も
誕生日とか血液型を話しちゃう
サークルの自己紹介とは訳が違います。
1分という短い時間の中で面接官の興味を引かなければいけないので、その後の会話に繋がりにくい内容は控えた方がよいでしょう。趣味の話は最後に添える程度はOKですが、簡潔にすることを心掛けましょう。
2分以上の長ったらしい自己紹介
人の話を長い間聞くと、少しづつ集中力が落ちてきます。
長くても2分以内に抑えましょう。
一方的に話を聞くのは面接官であっても疲れるものです。
特に集団面接では「全員同じくらいの時間、話を聞かなければいけない」という暗黙のルールがあります。つまり、自己紹介が長ければ長いほど、その後の質問回数が減り、ディスアドバンテージになる可能性があります。
自己PRしすぎ
何度かお伝えしましたが、自己紹介と自己PRは似ているようで違います。
自己紹介の場では、その後に自己PRネタの種をまいておき、詳しい内容についてはグッと抑えましょう。
もし、自己PRのチャンスが得られなかった場合は、面接最後の逆質問のタイミングで、その時間をもらえばよいのです。
面接官「では最後に何か質問はございますか?」
就活生「伝え忘れていたPRポイントがあるのですが、2,3分のお時間をいただけませんでしょうか」
これで確実に自己PRする機会を手にできます。
最初の自己紹介では過度な自己PRは控えるようにしましょう。
声が聞き取り辛い
伝わらないのはアウトです。
面接官も「何と言いましたか?」と学生が自己紹介している最中に言いにくいものです。
仮に「すみません。聞き取りにくかったので、もう一度言っていただけますか?」と面接官に言われた時は、落ち着いてゆっくりと話すことを強く意識してください。
強く意識しないと、面接の後半でまた序盤の声に戻ってしまいます。
「面接の最後まで聞き取りやすい声で話す」
と念じ続けてください。
次に聞き取れないことがあっても、次はツッコミが入るとは限りません。言っていることを理解できていないまま次に進行することも考えられます。
もし聞き取れないまま、進行してしまった場合、合格する可能性はかなり低くなるでしょう。
まとめ
- 自己紹介は1分
- 聞き取れるスピードと声量を
- 具体的かつ聞きなれないキーワードを混ぜる
- 掘り下げてほしいエピソードを一部だけ話す
- 志望動機・自己PRと違うことを意識する
以上が面接官が注目する自己紹介の5つのポイントになります。
自己紹介は、自己PRと志望動機を話す前の準備体操のようなものです。
面接全体が良い雰囲気で終えられるかどうかも、自己紹介で作られる最初の会話のリズムによる影響が大きく、馬鹿にはできません。
社会人になった後も自己紹介をする機会は必ずありますので、このタイミングで自己紹介マスターになってしまいましょう!