【新卒向け】一次面接が通らない?通過率ってどれくらい?
- 「一次面接はほとんど通るよ」
- 「一次面接でごっそり落ちるよ」
この2つの声が常にはびこる一次面接の通過率。
どれくらいだと思いますか?
先輩の意見、友人の意見、ネットからの情報…。
どれも言ってることが全然違うので、しっくりこないと思います。
それもそのはず。
面接通過率は
「企業の採用基準」
「就活の環境」
「先輩の能力」
によって大きく左右します。
一年前は就活生有利で面接はほとんど通る人でも、今年は通らないかもしれません。
この記事では、この不毛な題材の答えを記しました。
―この記事で分かること―
- 一次面接の通過率(感覚値)
- 一次面接を通過しにくい企業の特徴
- 一次面接が通りやすい企業の特徴
- 一次面接が通りやすい人の特徴
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一次面接の通過率は5割くらい。
いきなりの回答です。
一般的な一次面接の通過率は半分くらいです。
もちろん企業によって幅があり、一概に言えるものではありません。
正直…一次面接の通過率を知る意味はあまりないかも。
落ちたら、落ちた。受かったら受かった。それだけですよね。
ただ、精神衛生上「絶対受かったわ」と確信するのはオススメしません。
落ちた時のダメージがデカすぎます。
そんなことよりも、企業が一次面接をどのように考えているかを想像してみましょう。
スキルや学歴を重視する企業の一次選考合格率は低い
- 「応募が多い人気企業」
- 「専門的なスキルが必要な職種」
- 「理系を求めているメーカーやIT企業」
- 「学歴派閥を重きに置く企業」
これらのケースでは、一次面接の合格率が低くなります。
人気企業の一次面接は効率重視なのでザクザク落とされる
人気企業は当然応募が多いので学生を選び放題なわけです。ただ、一人一人丁寧に面接をする余裕がないのです。
なので、一次面接は「分かりやすい条件」を元に機械的に落とすことが多い。分かりやすい条件であれば、面接官が誰であっても同じ選考基準を設けられます。
大企業、人気企業の面接は回数が多いですし、一次面接でも集団面接がほとんど、時間も短時間なことが多い。
これらは「効率よく選考を行うため」です。
しっかりと向き合った面接は、二次から。
資格が必要な職種に関係のない学生が大量に集まってしまう現実
求人情報の応募条件に資格が記載されていることありますよね。(中途の場合、ほぼ記載があります。)
- 必須ではない。
- 入社までに取得してください。
- 絶対必要
というように、単に資格が必要だとしても色んなパターンがあります。
ここで就活生に警告。
-
資格を取る気はあまりないけど、内定が出たら資格とろうかな
-
必須じゃないなら、とりあえず受けてみよう。
こういったモチベーションの人が大量に面接にきて、多くの人が落ちます。
企業目線の意見を言うと、「入社するのを理由に勉強する」のは受け身すぎるのです。
資格への愛が無さ過ぎます。
「当社に入社しないなら内定出さないよ」はわがままな意見ですが、「仕事および職業そのものには能動的な姿勢」を求めたいものなのです。
でないと、業界への志望動機があまりにも薄いことになりますからね。
言い換えれば、資格に関する条件をクリアしていれば、一気に合格に近づきます。
「理系歓迎!文系でも可!」=文系はかなり落ちる
理系を採用したい企業が「文系でもいいよ!」と公言している企業が最近かなり増えてきています。
特にIT企業は顕著じゃないでしょうか。
ここで注意。
その企業は「文系が欲しい」のではなく「文系でも理系に負けないポテンシャルがあるなら欲しい」ということです。
つまり、「文系でもOK!」と謳っている会社が「あなた文系だから不合格ね」といっても何もおかしいことではありません。
そこには常に理系・文系の差があることを理解してください。
「文系でもPG・SEになれるんだ!」と面接を受けても、文系は基礎知識が無い分教育費用もかかるので、理系よりは落ちやすいのは明白。
学歴と選考通過率は当然比例します。
選考活動において「学力」を考慮するのは低学歴の学生に対する差別だ!
みたいな意見がありますが、当然、学歴による差別は存在します。
そこに差が無ければ、受験戦争を勝ち抜いてきた高学歴の学生の苦労が不憫でなりません。
一次選考は不合格条件に「学歴」を参考にすることも非常に多いです。(ESなどは特に)
人格やコミュニケーション能力を重視する企業は合格しやすい
- コミュニケーション能力が必要な営業職
- 教育前提のポテンシャル採用を行う企業
これらの企業は一次選考に通過しやすいです。
営業に必要なコミュ力は面接では判断が難しい
もちろん、全ての営業職に当てはまるわけではありませんが、技術系の仕事は知識が必要であることに比べ、営業職は知識よりもコミュニケーション能力が求められます。
商材の知識よりだけでなく、担当者に良い印象を与える、会話の雰囲気作り、安心感を与える、背中を押す、などといった人を動かす力こそが営業における重要な能力でしょう。
そして、これらの能力は、数時間話しただけでは判断が難しい。なので、合否判断までに長い時間を必要とし、結果として「保留の一次面接合格」が大量発生するのです。
教育重視の企業は「成長力」を求める
学校で学んだ知識が、会社の仕事に全く活かせない場合は、全ての新入社員が足並みをそろえてイチから専門知識を勉強することになります。
その場合、就活生に求められるのは、知識や経験の吸収力、実行力、その結果を分析する力などです。
これらを成長力と呼びますが、コミュ力と同様、面接ではなかなか判断ができません。
落ちる人は、清潔感とコミュニケーションと熱を意識しよう
ポテンシャルを重視する企業が一次面接で見ているポイントは「清潔感」「対話力」「モチベーション」の3点です。
もう少し具体的に説明すると、
- 清潔感
→髪型、服装、ヒゲ、化粧 - 対話力
→会話のキャッチボール、質問力、傾聴力 - モチベーション
→熱意、声の大きさ、反応の速さ
などを意識してみてください。
一次面接は減点評価なので、どれだけ能力があっても、上記のことができていなければ不合格になってしまいます。
反対に、スキルを重要視する企業は、能力さえ認められればコミュ力はそこまで重要じゃないかもしれません。(もちろんあったほうが良いが)
最終面接と一次面接の大事なポイントは全く違う
序盤と終盤では見られている部分がかなり違います。
一次面接…人として問題がないか。変な人じゃないか。内定が出る可能性があるかどうか
最終面接…この人は信用できるかどうか。この人を採用してお互いに幸せになれるかどうか
一次面接は減点評価であり、いわば振り落とし。
「一対一でしっかりと面接ができる人数まで、学生を絞る」
それが一次面接です。
内定が出る可能性が限りなく低い人に時間を費やすのはもったいない、という考え方です。
つまり、「この人のここが素晴らしいから合格!」
ではなく、「この人は問題ないから合格」です。
最終面接で大事なことは「本音」を出し、信用を得ることです。
実際に働くとなると、タテマエだけでは通用しません。
本気度や、その企業とヒトの相性が良いのかを吟味されるのです。
まとめ
一次面接の考え方は企業によりけりです。
- スキル重視の企業
→足切りラインが明確なので、不合格判断が簡単 - ポテンシャル重視の企業
→足切りラインが分かりにくいので、いったん合格にする
通過率への回答は、選考の回数などにもよるので、明確な数字は出せませんが、企業の特徴から大まかに分析はできるのではないでしょうか。
どんな企業であっても、清潔感・元気・対話、この3つがしっかりできていれば、ほとんどの一次面接は合格できるはず。
毎回落ちてしまう人は「自分はできている」と思い込んでいることが多いです。
自分では「問題ない」と思っているからこそ、最後の確認だと思って、真剣に自分を見返してみてください。