あなたを動物に例えると?という無茶な質問。面接官の意図は?
- 面接官あなたを動物に例えるとなんですか?
ンンンンンンンン〜〜〜〜。。。
『この答えに至るまでに、まず私の特徴・性質を考えました。
私は、人を楽しませることが好きです。
その域はもはや「生きがい」「ライフワーク」とすら言えるでしょう。
私自身の一番の個性、特徴はそこにあります。
日常の中においてそういった一面が多く見られるのが、人との対話の際、相手の言動、失言や言葉尻を取ってボケや小話に繋げるようなシーンです。
そういった観点から、「相手の獲物(言動)を奪い自分のもの(笑い)にする」
と連想し、自分を動物に例えるとハイエナとお答え致しました。』
そんな人間、ライターのk5です。
(この答えを導くまでに20分間考え込みました)
こんな感じの答え方で合ってるのでしょうか…?
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現役就活生(大学生)の回答例
ちょっと近くにいる大学四年生(2019卒)に聞いて見ましょうか。
返答内容と時間を比較しましょう。
頻繁に環境を転々する点にあります。
それはマイナスの理由からではなく、常にプラスの理由から起こす行動です。
環境を渡る理由としましては、辿り着いたそれぞれの環境でそれぞれの良いところを吸収し、最終的に自分のコミュニティに還元するという目的からです。
具体的に私自身の経験を申しますと、大学一年次にはボランティア活動を、二年次にはアルバイトにより接客経験を。
そして三年次では大学生が運営するバーで仲間とともに運営を行ってきました。
現在は自分の所属するコミュニティで身につけたそれらのスキルを存分に発揮し、より良いコミュニティにすべく尽力しております。
ぶっちゃけ、こういったタイプの質問って大喜利とかトンチの類な気がするんですが。
そこんとこどうなの面接官さん。
ということで、今回も質問させていただきました。
今回お答えいただくのは
上原成商事株式会社人事グループ 課長
松永 貢(matsunaga mitsugu)さんです!
この質問の意図は?人事課長松永さんの見解
大喜利ですね(笑)
事実、そういった面はあると思います。
模擬面接で「あなたを動物にたとえると?」という質問をしてください、というオーダーをいただいたことがあるので、実際に学生に質問をしたことがあります。
そこで私が気付いたことをお伝えしますね。
①咄嗟の対応力が分かる
まず、言うなれば「大喜利力」です。
質問に対して瞬時に考え、伝える力とでも言えるかもしれません。
このような対応が必要な仕事が社内に多い場合は、決して無駄な質問とは言えないと思います。
②相手に伝わらないときに、例え話ができるかどうか。
「翻訳力」ですね。ビジネスのコミュニケーションでは、バックグラウンドが違う人に何かを伝えることが多くなります。
人に伝えるのがうまい人は例え話を多く用いながら、人に理解してもらうということが得意です。
仕事でそういうことが多い職種の場合は必要な能力かもしれません
③自己PRでは言っていなかったその人の特徴が出てくる。
多くの面接では「自己PR」というものがあります。
自分の特徴を伝えて相手に理解してもらうという時間ですね。
限られた時間の自己PRでは、もともとその学生が用意してきた「その学生が思う」特徴しかわかりません。
「そんな面もあったんだ」っていうことを聞きたいし、知りたい。
そもそも「動物にたとえると?」という質問は、
その人の特徴を、違う質問をすることで見出すために作られています。
ハイエナさんも、ワタリドリさんも、自己PRに入ってないことが動物の例え話に出てきたら面白いです。
それこそが、こちらが聞きたいことなので。
【まとめ】「あなたを動物に例えると?」で分かる意味・意図
- 咄嗟の対応力。
- 例え話のスキル。
- 自己PRで話していないその人の個性の発掘。
ふざけた質問だ・・・と思っていたけど、実はこんなに深い意味・意図があったんですね。
余談。
この記事を書いていると、ふと高校時代お世話になった地理の先生の話を思い出しました。
地理の先生:「僕が大学生の頃の先輩の話で就活の面接で『あなたを動物以外のものに例えると』っていう質問があったそうで。
その時の先輩の話が、咄嗟に返した返答として120点だった話をしますね。」
地理の先生の先輩:「私は『畑』です。
今まで22年間、勉強やスポーツという水や肥料を与え、せっせと耕してきました。土壌は非常に肥えています。
私は御社に就職しましたら、仕事という種を植えたいと思っています。
私は成果という形で立派な作物を実らせます。」
地理の先生の先輩の面接官たち
「「「内定。」」」
地理の先生の生徒の僕
「すごい。(小並感)」
・・・。
やっぱり咄嗟の発想力と、大喜利ですね。(確信)
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ご協力:上原成商事株式会社 松永貢様