面接官「希望しない部署に配属されたらどうしますか?」の意図と回答ポイント
就活では選考が進むにつれ具体的な部署や仕事の話が出てきます。
その中で配属部署、配属地については必ず触れられます。
「希望しない部署に配属されたらどうしますか?」この問いにあなたはなんと答えますか?
この記事では質問の意図と答え方のポイントをお伝えします。
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なぜ希望しない部署の質問をするの?その意図は?
スキルアップができるかどうか確かめる
単刀直入にいうと、企業からしたら「配属にイヤとはいわせたくない!!」という切実な願いがあります。笑
だから入社前に意思の確認としてこの質問をしてきます。
ここのフェーズでは、わかりやすくするために勤務地で例えるとしましょう。
「東京勤務希望」のAさんが入社したとします。
Aさんは東京エリアで売り上げナンバーワンを誇る敏腕な販売員に成長しました。
大阪で新しくできた店舗の店長を誰に任せようと考えたとき、人事担当はAさんに店長を任せようと声をかけたが、勤務地が大阪ということで断固として拒否されてしまった・・・。
本人はスキルアップのチャンスを逃しますし、会社は任せられる人がいないと困りますよね。
今のご時世、距離を伴う異動を強制しようものなら『パワハラだ!』『東京じゃないなら辞めます』とも言われかねないので、人事も慎重に異動先や配属を考えていますし、フットワークの軽さを知っておきたいのです。
一概にはいえませんが、部署異動や勤務地異動はチャンスやスキルアップの見込みがあるから発生し、配属も同様に「その人が一番活躍できる環境」を考えて決定します。
人事としては、この人はどこの部署なら活躍できるかなというのを真剣に考えているうえで、入社前にどこでもやっていけるか意思の確認をするためにこの質問をしてくるのです。
希望よりも適正を重視して配属したいため
コミュニケーション能力が高く、対人の業務に向いていると人事が判断したとしても、本人が「経理」や「事務」などを希望している場合もあります。
『希望しない部署に配属されたらどうするか』という質問からうまくヒアリングをすることで、もしかしたら本人の希望が変わるかもしれないという期待もあります。
『コミュニケーション能力が高いから、この人は絶対現場だな!』と人事が思っていたとしても、本人が現場はイヤだと心の中では思っているかもしれません。
質問を通して本人の本音を引き出すことで、その人の適正と希望をうまくすり合わせた最善の答えを出すために、面接官はこの質問をしてくる場合があるのです。
回答する際のポイントと例
少しでも検討の余地がある場合
『スキルアップのためなら希望しない部署でも良い』『引っ越しを伴わないのなら異動しても良い』など、少しでも検討の余地がある場合は、どのように回答するべきかご説明します。
「私は、将来○○部で仕事がしたいです。少しでも希望に近づくことができるのなら△△部でも頑張ります!」
「母の体が悪いので、引っ越しを伴わないのであればどの部署でも可能です。」
回答のポイントは、自分の希望や意思を必ず説明すること。
就活っぽい説明の仕方をすると、自己PRと一緒で、5W1Hを含ませた説明は、具体的に意思を含みながら説明できるので、人事が納得する説明をすることができます!笑
この部署で働くことが自分にとってプラスになるのなら喜んで!という伝え方ができれば、会社も自分も負担を少なくて済みますね。
絶対に無理!どうしても希望の部署で働きたい場合
「ここで働かせてください!!!ここで働きたいんです!!!」というどこかで聞き覚えのある有名なセリフばりに熱意を持って答えましょう!
「この会社の○○部に憧れて、入社したらどうしても○○部で働きたいと思っております。他の部署で働くことは、今は考えられません。」
「チャンスを与えてくれているのだとは重々承知しています。ですが、まずは○○部でたくさんの知恵を付け、ゆくゆくは他部署で活躍したいです。」
回答のポイントは、どうして希望の部署で働きたいのか理由をしっかりと説明すること。
会社の指示を拒否するということは、かなり根拠の強い説明ができないと、ただのわがままになりかねません。
また、伝えづらければ「別の部署でも期待してくれているんだ」という感謝の気持ちをもった伝えた方をすれば、言われた側も悪い気はしないかもしれませんね。
注意しなければいけない点
従業員として働くということは、自分は会社からお給料をもらう立場であり、異動や配属はより多くのお給料を発生させるための会社の考えでもあります。
先にも述べましたが、会社の考えに反した意思をもっているということは、それなりにちゃんとした説明をする必要があるというのは意識してください!
ぶっちゃけ話をすると、福利厚生やお給料は良いのに異動や配属を拒否した結果リストラされたなんてことも昔はありました。
今はそんな会社は少ないのかもしれませんが、そういう考えが残っている会社の場合、結果的に内定率が下がってしまうことは承知しておきましょう。
しかし、自分の働き方をはっきり伝えられる。夢をもっていることは決して悪いことではありません。
堂々と胸をはって、希望の部署でなければならない理由をしっかりと明確に伝えられるようにしましょう!
まとめ
基本的には、どんな環境でも頑張る意思を見せましょう。
それでもやっぱり異動はできない!希望の部署が良い!というのであれば、『希望の部署でないとだめな理由』をしっかりと伝えたうえで、代替案を提案しましょうね!
『どんな部署でもやってみます』と答える人は会社からしたらとても有難い存在です。
自分が経営者の立場となって考えてみてください。
上手く機能していない部署にこの人を異動させたいと思っていても、本人が激しく拒絶したらどうしようと思いますか?
スキルアップのために別の部署に異動させたくとも、拒否されたらどうしますか?
その人の考えを知って円滑に業務を任せられるように、この質問をしているということは忘れないでくださいね。