モノづくりがしたい!メーカー企業の選び方と探し方
モノづくりに興味があれば、就活の対象はメーカー企業中心になります。
ひとくちにメーカー企業と言っても、様々なタイプの会社があることは知っていますか?
ここでは、モノづくりがしたいという就活生に向けて、
メーカー企業の選び方を、様々な観点からご紹介していきます。
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モノづくり企業は面白い!メーカー業界について知ろう
メーカー業界は、就活生に人気の業界です。
なぜなら、モノづくりをしている企業は日常生活で目に入りやすく、馴染みがあるからです。
また、働く姿のイメージがつきやすいとも言えます。
では、就活生に人気のメーカー業界とは、詳しくはどのようなものなのでしょうか?
モノづくり企業には、作っている製品や、届ける先などの違いによって様々な形態があります。
以下に、それぞれについてご説明していきます。
作っている製品の種類により大きく3つに分けられる
モノづくり企業は、作っている製品の種類により大きく3つに分類することができます。
それは、素材メーカー、加工・組立メーカー、自社生産・加工メーカーの3つです。
1つ目は、素材メーカーです。
私たちが店頭で目にする完成品ではなく、その元となる素材を作る企業のことです。
例えば、衣服の元となる繊維を作るメーカー、自動車やビルの元となる鉄鋼を作るメーカー、
トイレットペーパーやティッシュの元となる紙を作るメーカーなどが挙げられます。
素材メーカーは、消費者である私たちには馴染みが薄いかもしれませんが、
全ての製品の元となるため必要不可欠な存在です。
あらゆる製品の元となるモノを作ることに興味がある人は、素材メーカーを志望すると良いでしょう。
2つ目は、加工・組立メーカーです。
仕入れた部品を加工したり組み立てたりして製品化する企業のことです。
例えば、冷蔵庫や掃除機などの家電製品を組み立てるメーカー、
自動車を組み立てるメーカー、電子部品等を加工・組み立てるメーカー、
仕入れた食材を加工して製品化する食品メーカーなどが挙げられます。
様々な材料を加工・組み立てることによって、
製品化していくことは、モノづくりにおけるやりがいにつながります。
3つ目は、自社生産・加工メーカーです。
最初の企画開発から最後の製品化までの全ての作業を自社で行う企業のことです。
例えば、薬の開発から製品化までを行う医薬品メーカー、
化粧品の開発から製品化までを行う化粧品メーカーなどが挙げられます。
1つの製品を0から一貫して育て上げられることは、困難が伴いますがやりがいも大きなものがあります。
このように、同じモノづくり業界でも、作っている製品の種類により、
業務内容ややりがいが異なります。それぞれの魅力を把握して、自分の興味関心に合うか確認しましょう。
就活では、他の企業と比較してなぜこの企業を選ぶのか、理由を聞かれることもあります。
その際、沈黙してしまわないよう、各企業の特徴を押さえておくようにしてください。
届ける先でも分けられる
モノづくり企業は、届ける先の違いによっても分類することができます。
一般的には、BtoB企業とBtoC企業の2種類があります。
1つ目は、BtoB企業です。
BtoBは、Business to Businessの略で、企業相手に商売を行う企業のことを指します。
例えば、衣服の元となる繊維を作る素材メーカー、自動車の部品を作るメーカー、
工場の中で活躍する組み立てロボットを作るメーカーなどが挙げられます。
BtoB企業には、法人相手の取引をしているため、一般消費者である私たちには馴染みが薄い企業も多く存在します。
しかし、モノづくりをしたい就活生にとっては、絶好の就職先でもあるのです。
そのため、メーカー企業を狙っている人は、BtoB企業のことを研究するようにしてください。
知識を深めれば、企業の担当者へ熱意をアピールする時の材料とすることができます。
2つ目は、BtoC企業です。
BtoCは、Business to Consumerの略で、一般消費者相手に商売を行う企業のことを指します。
例えば、スーパーに売っている冷凍食品やお菓子を作る食品メーカー、
私たちに馴染みが深い自動車メーカー、普段使う家電製品のメーカーなどが挙げられます。
BtoC企業は、一般消費者である私たちに向けてビジネスを展開しているため、馴染みが深い企業が多数存在します。
テレビやインターネットでよく広告を見かける企業も多いのです。
そのため、就活生にとっては、働くイメージがつきやすく志望動機も構築しやすいと言えます。
その反面、人気が集中しやすい傾向にあります。
BtoC企業はなじみが深い分、志望度も高まることが多いです。
企業の担当者により強い熱意をアピールできるよう、準備をしっかりして選考に臨みましょう。
このように、モノづくり企業は、届ける先の違いによって、就活における人気度が異なります。
また、BtoB企業は法人向けの販売戦略や営業手法、BtoC企業は消費者向けの販売戦略や営業手法がそれぞれ存在します。
ビジネスのやり方が異なるのです。
そのため、両者の違いをよく理解し、自分の興味関心や適性と照らし合わせて、
より自分に合った企業選びをすることが必要です。
始めからどちらかに絞って行動するよりも、両者を見比べながら就活を進めていくことをお勧めします。
なぜなら、より志望動機の内容が深まるからです。
メーカーに就職した場合の職種は?
メーカー企業に入社した場合、どのような職種に就くことになるのでしょうか?
例えば、研究開発、商品企画、営業、生産、資材調達などが挙げられます。
就活では、企業によって職種ごとに応募を募っていたり、特に職種の定めを設けていなかったり、様々です。
いずれの場合も、面接で希望の職種について、理由などを問われることがあります。
希望の職種以外も、それぞれの特徴や違いをきちんと理解しておくことが重要です。
メーカー業界の現状を調査して企業を選ぼう!
メーカー企業を志望するしないに関わらず、就活における全てに言えることは、
業界の現状を調査することが重要であるということです。
現状を把握することで、自分が入社してからできることや取り組みたいことを具体化できるからです。
面接においても、業界に関するタイムリーな質問がなされることがあります。
それでは、業界の現状とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
例えば、IoTやAIといった最先端の技術に関する開発に取り組んでいる、
生産拠点を海外に移している、などが挙げられます。
最先端技術の開発に携わりたい、グローバルに活躍したいなどの希望がある人は、
詳細を必ずチェックするようにしてください。
メーカー企業のオススメの探し方
革新的な技術の開発に力を入れている会社は、表彰をされている場合も多くなっています。
例えば、
経済産業省主催の「ものづくり日本大賞」
(http://www.monodzukuri.meti.go.jp/backnumber/07/index.html)は、
すぐれたモノづくりを行っている個人やグループを表彰する賞です。
表彰企業一覧は、インターネットで誰でも簡単に検索することができるため、目を通しておくと良いでしょう。
業界の現状を調査することは、企業選びの助けとなるだけでなく、
面接時に述べる志望動機の具体化にもつながります。
自分が何をしたいか、どんなことに向いているのかを考えて、情報を収集するようにしてください。
まとめ
ここまで、モノづくり業界について、
作っている製品の種類による分類と届ける先の違いによる分類について見てきました。
また、職種の内容や業界の現状について把握しておくことの重要性についても、ご説明しました。
この記事を参考に、よりモノづくり業界に関する知識を深めて、納得のいく企業選びをするようにしてください。