とりあえずで内定承諾して大丈夫?承諾前に絶対に確認すべきこと
たくさんの時間とお金を削って頑張ってきた就活。
やっと手にした内定であれば、すぐにでも承諾したいと思うはずです。
そんなあなたに、ちょっと待った!
内定を承諾する前に、いま一度自分自身と向き合いましたか?覚悟を持つことができていますか?本当にそれで後悔しないですか?
今回は、みなさんが後悔しない選択ができるように、内定承諾を行う前にやっておいて欲しいことをご紹介します。
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内定承諾を安易に考えてはいけない理由
内定承諾は婚約同然
採用活動はよく結婚に例えられますよね。
企業が学生にプロポーズ(内定出し)し、学生がそれを受ける(内定承諾)。
つまり、正式に結婚(入社)するまでは婚約期間というわけなのです。
あなたは、結婚する気もない人からプロポーズされて簡単に「はい」と言えますか?
この人と一緒なら一生幸せでいられる、この人なら間違いないと思った人でないとプロポーズは受けないと思います。
これは、企業と学生という立場に置き換えても同じことが言えるのです。
自分の人生に関わる決断になるので、覚悟を持って返事をしなければならないということは理解しておきましょう。
簡単に承諾すると企業にも迷惑がかかる
「まだ他の選考中の企業の結果が分からないし、とりあえず承諾しとこう」
「承諾した後でも違ったら辞退したらいいや」と思って承諾をしようとしているのであれば、それは大きな間違いです。
あなたが就活でたくさんの時間とお金を消費しているように、企業も一人採用するのにかなりのコストをかけています。
企業によって目標採用人数は異なりますが、採用数=承諾数と考えているところは多いです。
つまり、採用目標が達成すると、それ以上の内定出しは行いません。もし、承諾した後に辞退してしまったらどうでしょうか。
企業があなたに掛けていた時間も費用も全てパーになってしまうのです。
それどころか、あなたに内定を出すために他の学生を不採用としている場合もあります。
企業に迷惑がかかるのはもちろん、本当に入りたかった学生が内定をもらうことができず、他の学生にも迷惑をかけることになるのです。
承諾前に確認すべきこと
就活中のノートを見返す
自己分析や企業研究で使ったもの、説明会や選考の際にメモしたもの、たいていの人は就活中にノートは使っていたと思います。
改めてそのノートを見返してみてください。
自己分析で自分にはどんな業界や企業が向いていると感じたでしょうか。
説明会に参加して、選考に進みたいと思った企業にはどんな共通点があるでしょうか。
就活を進めていくと、いけないと分かっていても内定をもらうことがゴールになってしまいがちです。
今の自分は、当時の自分に対して胸を張ることができますか。
もし、心から「この会社で絶対に間違いない」と言えないのであれば、内定承諾は考えるべきです。
本当に条件に見合っているか再確認
自分が目指していた会社から内定をもらえたからといって、簡単に内定承諾することもオススメしません。
承諾する前に、自分がこの会社に入ってどのような働き方ができるのか、どのような環境が待っているのかをしっかりと確認しましょう。
若いうちから活躍できると聞いて入ったのはいいものの、実際は離職率が高く、若い社員に任せなければいけない環境だった、というケースも。
女性で結婚後も働くことができる環境として育休・産休制度が整っている会社を選んだが、実際に利用している先輩はいなかった、なんてこともあります。
あなたがこれから働こうとしている環境は本当に間違いないでしょうか。
自分がどう働きたいか、その働き方ができるのか、しっかりと見極めてから内定承諾をしてください。
「ダメだったら転職すればいい」に逃げるな
転職すること自体を否定するわけではありませんが、入社前からそういう意識でいることは間違っています。
なぜなら、内定を辞退し就活を再開して、満足できる企業を今見つける方が、転職活動よりも何倍も楽だからです。
キャリアアップするためにこの会社で実力をつける、などという逃げの入社をして後悔するくらいなら、最初から満足できる企業を狙った方が良いのです。
新卒というブランドは一度きり
みなさんが思っているよりも、新卒というブランドは非常に大きな力を持っています。
企業は新卒に対して、能力や経験は一切求めません。あなた自身の人柄や入社後の活躍に期待して採用します。
さらに、新卒は企業が育ていくものと思っているところが多く、研修やフォローなど、新卒社員にかける費用も惜しみません。
また、全員が同じところからスタートの同期がいるというところも大きく、困った時に支え合える存在がいるだけで仕事のモチベーションにも繋がるのです。
再就職の厳しさ
ところが、転職となるとどうでしょう。
企業が中途採用で求めるのは、これまでの実績やキャリアを活かして自社にどんな貢献をしてくれるのかということ。
つまり、即戦力となる人材が必要とされるのです。
何となく入ってしまった会社で何も得ることなく時間を過ごし、自分には合わないからと転職を試みたところで、簡単に雇ってもらうことはできません。
新卒の就職活動とは違い、途端に難しくなる転職活動。
時間も労力も、新卒で活動した時とは比べ物にならないということは覚悟しておいてください。
まとめ
今回は、内定を承諾する前に確認すべきことについてお伝えました。
内定をもらったら舞い上がって周りが見えなくなってしまいがち。また、就活から早く解放されたいという気持ちから、簡単に承諾してしまいがちです。
ただし、大事なのは内定よりも先にある入社後の自分。しっかりと自分自身と向き合って、後悔しない選択をしてください。