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2018年4月26日

教員採用試験を諦めて一般企業で就活した人生とは

教員採用試験を諦めて一般企業で就活した人生とは

就活で資格を持っている方が有利ということをよく耳にすると思いますが、資格の種類も様々あります。

中でも教員免許は、一般的な4年制大学でも3~4分の1程度の学生が取得しているかなり関心の高い資格ではないでしょうか。

筆者である私も、実は「商業科」「情報科」の教員免許を保有しており、教育実習にも参加しております。

しかし今では教職とは全く関係のない企業で働いています。『なぜ教員にならなかったの?』というのを今でも会社の同僚に聞かれることがありますが…

今回は教職を諦めて一般企業に勤めた経緯を含めてお伝えします。

 

教員免許を持っていると就活で有利になるのか?

結論から言うと、教員免許を保有or履修しているだけでは何の有利性もありません。

教育支援関係のお仕事や、英語の免許を持っていて外資系企業にエントリーするなどの関連があればアピールポイントになると思います。

しかし、全く関連のない企業や(言い方は悪いですが)教員免許より業務内容に必要な資格を求めている企業の方が数多く存在します。

例えば、Aさんは「保健体育科」の教員免許を持っています。Bさんは、「整備士」の免許を持っています。

この二人が自動車業界の選考を受けたとき、どちらの方が内定が出やすいと思いますか?

機械的な知識を必要とする自動車業界で『保健体育科の免許を持っています』とアピールされても、採用する側としてさほど興味はありません。

反対に、『整備士の免許を持っています』とアピールすれば、教員免許に比べて業務的に重要性・将来性がありますよね。

このように、企業が必要としている資格を保有することの方が、教員免許を取得するより圧倒的に就活に有利になるというわけです。

 

教員免許(教職)を取得した理由

単純に、教職に興味があった

私が通っていた大学では社会科や保健体育科から、英語科や情報科など特殊な科目まで自由に履修することができました。

教員免許を取得するのには、卒業に必要な124単位+教員免許取得に必要な単位(※科目によって異なる)が必要です。

とくに複数科目の免許を取得したい場合は卒業単位と同等数、もしくはそれ以上の単位を取得する必要があり、比較的授業数に余裕ができる3年次生、4年次生も大学に出ずっぱりでした。

細かいことはさておき、ここまで大変な思いをしてまで教員免許を取得しようと思っている人は、「教員になりたい」という夢があったからで、更に細かく説明すると「公務員試験を合格して、公立の教員になる」という夢を持っています。

 

資格欄に教員免許は記入できる

私の場合、3年次生になってからは試験勉強が思うように捗らなかったり、商業科・情報科の教員をそもそも募集していない学校が多いという現実に頭を抱えて、一般企業での就活にシフトチェンジをしました。

教職課程は辞退せず、就活をしながら教育実習に参加したり、試験勉強のプリントと指導案と履歴書の3つと睨めっこするような毎日だったときもあります。

なぜそんな大変な状況でも教職を辞退しなかったかというと、就活が始まる前は「就活で教員免許を持っていることは有利になる」と思っていたからです。

少なくとも履歴書の資格欄に「高等学校教諭一種免許状」を書きたいという変な見栄を張っていたのものその1つです(笑)

また、「大学で学んだことは何ですか?」という王道の質問に対して、教職課程のエピソードを語れるのは強いと思っていたので、なるべくエピソードの差別化を図るため片方に絞らず複数科目を履修し続けていました。

(因みに、卒業に支障が出るので途中で辞退してしまったのですが、3年次生までは社会科の教職課程も履修していました。)

 

教員を諦めて、一般企業での就活を始める転機

就活が始まると試験勉強が捗らなかったり、希望の都道府県で情報科の採用枠がないなどが理由で諦める人が過半数ではないでしょうか。

加えて、3年次生になり自己分析や業界研究を始めて「本当に自分がやりたい仕事は教員なのか」という疑問が生じてきます。

私自身、教育実習は楽しかったですし、指導案もA評価がつくほどしっかり作り込んで模擬授業を行ったりしていました。

ただ、教員としてこの先40年働き続けていくと考えたときに、そこまでして働きたい仕事ではない気がしてしまいました。

少しでも「教職が果たして天職なのか」と考えている人は必ず一般企業での就活をしてください。

教える仕事がしたいけど、教師として働いている将来像が見えないという人は、一般企業でも支援学校、もしくは臨時教諭という働き方もありますので、視野に入れてみましょう。

 

教職課程で学んだことで就活を有利にするためには

「一般企業に就職するんだったら結局免許とるだけ無駄じゃん!」と思うそこのあなた。

就活で重要なのは、免許を保有しているという事実ではなく、それに至るまでの過程です!!!

例えばエントリーシートにある「自己PR」の欄。

ここで教職課程に関するエピソードを盛り込んでみましょう。

教育実習でこんな授業をして生徒にすごく喜んでもらえた。200以上の単位を一つも落とすことなく取得することができた。

エピソードとして弱いと思っている人もいますが、実はここがかなり重要なところ。

教育・指導力(授業)、コミュニケーション能力(生徒や先生)、統率力(クラスをまとめる)、管理能力(授業の資料準備や時間配分)、自己管理力(勉強や体調管理)etc…

学生時代に学んだことを、社会人になってどう活かせるかをアピールできるポイントが教職課程を履修していると多く経験できるんです!

因みに学生のエントリーシートのほぼ8割がサークル(部活)やバイト、留学に関するエピソードで、そのうちの過半数以上が“バイトリーダー”や“短期留学経験者”などの役職がついています(笑)

留学に行ってたろうがバイトでリーダーやってたろうが、よほどの実績がない限りうちの会社にそれがどうメリットがあるの?っていう話ですよ。

 

まとめ

教職免許を取得することは、とても大変なことですしお金もかかれば自由な時間を奪われ辛い時期もあると思います。

けど、教員免許というのは自分の一つのステータスになりますし、どこかで役に立つときがやってきます!

そして面接だけでなく、入社後も『自分は教員免許を持っています』と社内でアピールし続けてください。

現に私は『情報の免許持ってるぐらいパソコン得意ですよ。』って無駄にアピールしまくったお陰か、得意なジャンルのお仕事たくさん依頼いただけてます(笑)

純粋に教員を目指している人も、ステータスとして教員免許を取得しようとしている人も、最後まで諦めずに免許取得まで頑張ってください!