【企業選びの軸の回答例】面接でよく聞かれる就活軸の定め方から答え方
就活の面接では、必ずと行っていいほど聞かれる質問がいくつか存在します。
その中に、「企業選びの軸は何ですか?」というものがあります。
今回は、この質問に答えるために必要な企業選びの方法と自己分析を中心にコツをご紹介します。
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面接で必ず聞かれる「企業選びの軸」とは
面接で必ず聞かれる「企業選びの軸」とは何なのでしょうか?
就活の軸は言い換えれば、企業選びの条件のことです。
就活では、数ある企業の中から希望の応募先を見つけるため、何かしらの観点を持つ必要があります。
「なんとなく」で選ぶだけでなく、その「なんとなく」の根拠を深堀していくことが重要です。
軸を待たずに採用試験を受けるのは時間と労力の無駄です。
企業説明会で流されるがままに、企業にエントリーをするのはやめて、
初めから自分の「企業選びの軸」を決めておき、効率的に企業を選ぶようにしましょう。
企業側はこの質問で何を求めているのか
企業側は、「企業選びの軸」の質問で、何を求めているのでしょうか?
それは、就活生の企業選びに対する信念や考え方を知るためです。
たくさんの企業が存在する世の中で、応募する企業を選ぶためには、何かしらの軸が必要です。
確たる信念を持って企業選びを行っている就活生は、明確な答えを返すことができます。
万が一、企業選びの軸が不明瞭であれば、信念や考えが薄い人物であると判断される恐れがあります。
企業選びの軸を伝えることは、就活生にとってもメリットがあります。
なぜなら、企業側とのミスマッチを回避することができるからです。
学生が発言した企業選びの軸が、企業の求めるものと異なっていれば、企業側は学生を不採用にします。
このように、早い段階で企業とのミスマッチを回避することができるのです。
就活生が企業に求めている点と、企業側が求めている点と大きくずれていては、採用しても早期退職につながりなりかねません。
企業選びの軸は、双方のミスマッチを防ぐためにもしっかりと確認しておきたい点なのです。
企業選びの軸の7つの例
それでは具体的に、企業選びの軸とは何があるのでしょうか?以下に7つの例をご紹介します。
給与
1つ目は、給与です。
企業によって、新入社員に支払う給与や、昇給の制度が異なります。
例えば、入社直後には好待遇であっても、なかなか昇給しない企業も存在します。
反対に、始めはあまり給与が高くなくても、昇給のペースが速い企業も存在します。
事前に、実働時間と賃金を調査し、生涯で自分がこの企業でどれくらいの時間を労働に費やし、
どれくらいの賃金がもらえるのかという「生涯賃金」を、前もって計算しておくことをおすすめします。
給与の良しあしがモチベーションに大きく関係する人は、企業選びの軸として給与を選択するといいでしょう。
勤務地
2つ目は、勤務地です。
企業によって、本社を置く場所や、支社の数が異なります。
地元就職にこだわりたい場合や、あまり転勤をしたくない場合は、企業選びの軸として、勤務地を選ぶようにしましょう。
成長できる環境があるか
3つ目は、成長できる環境の有無です。
「若手社員でも仕事がもらえる環境」がある企業を探しましょう。
若手社員のうちから活躍できるほどに成長するためには、入社後の短期間で多くの経験を積み、
試行錯誤を繰り返す必要があります。
自分自身が成長できる環境が欲しいならば、仕事が多くもらえる企業を選びましょう。
福利厚生
4つ目は、福利厚生です。
企業によって、福利厚生の内容が異なります。
例えば、休日の過ごし方として保養所の準備やスポーツセンターの割引サービスを充実させている会社、自己研鑽の奨励として語学学校の割引サービスや教材の提供をしている会社など様々です。
福利厚生の充実度や自分の求める福利厚生の有無で、仕事に対するモチベーションが変わる人は、福利厚生を企業選びの軸として設定しましょう。
社風
5つ目は、社風です。
例えば、社内のコミュニケーションが活発な会社、若手の挑戦を積極的に受け止める会社など様々です。
社風を企業選びの軸とすることで、自分の希望する働き方の実現に近づくことができます。
働きやすい環境で仕事をしたい人は、社風を企業選びの軸としましょう。
企業の規模
「企業の規模」で企業を選ぶ際は、企業の売上高を見て判断しましょう。
企業の業界における業績は、数年分の売上高の推移を見ることでわかります。
業界内のポジションを確認することで、仕事の規模と特徴を理解できます。
また、仕事の規模の大きい企業も魅力がありますが、規模の小さい企業にもそれぞれ魅力があります。
◆仕事の規模の大きい企業の魅力
- 多少のパラダイムシフトに影響されにくく、将来性がある
- 社会的な影響力も大きく、効果的に社会貢献できる
- 給与、福利厚生などが充実している
◆仕事の規模が小さい企業の魅力
- 社内においては、自分の影響力が絶大である
- 社員数が少ないため、求められている感覚を得ることができる
- 自分の力を試して、さまざまな仕事ができるチャンスが豊富である
社員の人柄
最後は、社員の人柄です。
一緒に働きたいと思える人物が働いている会社に行きたいと考える人にお勧めです。
尊敬できる先輩社員が存在すれば、自分の目指す姿も明確にすることができます。
入社後は、少なくとも数年は一緒に働く人々であるため、前もってどのような人がいるのかを、
よく確認してから採用試験に進むことをおすすめします。
その方法として、OBOG訪問や会社説明会を通して、魅力的な社員を見つけることをおすすめします。
社員の人柄を企業選びの軸とする方法は、志望動機に対する説得性が出しやすく、面接でも好印象を持たれることが多いです。
自己分析をして就活軸をより具体的にする
これまでの軸は、企業を選ぶ際の軸です。
企業を選ぶ際の条件をより具体的に強くするには、「なぜその軸を選んだのか」を明確化する必要があります。
そのためには、「自分が企業に対して何を求める人間なのか」という自己分析をしていくことが重要となります。
ここでは、就活軸を強くするための自己分析の例を就活軸別にいくつか紹介します。
給与を軸にした場合の自己分析
給料を就活軸にした場合の自己分析の方法は、
生涯でどれくらい稼ぐかという「生涯賃金」を計算して、その数値を目標とすることがおすすめです。
待遇を軸とした企業選びでは必要となる情報です。
★自己分析では次の2点を分析しましょう。
- なぜその目標数値で満足できるのか
- 何歳までにその数値目標を達成するのか
目標数値の設定理由にも根拠を持ちましょう。
自分の理想とするライフスタイルの分析が重要です。
生活に必要な額なのか、
趣味も充実させるのに十分な額なのか、
投資をするために必要な額なのか、といった分析を行いましょう。
目標を立てたら、どれくらいの期間をかけて実行するのかを決めておきましょう。
期間を設ければ、期間または時間を計測して効率的に行動することができます。
自己成長ができるかどうかを就活軸とした場合の自己分析
就活軸を事項成長ができる環境の有無とした場合の自己分析の方法は、
自分の成長の基準がどこにあるのかを決めることが大切です。
成長の基準は目標売り上げ金額でも、会社から受賞されることでも、自分が成長したと思える数値ならば何でも構いません。
成長できる仕事を選ぶのならば、自分なりの成長の尺度を用意しましょう。
条件に合う業界・業種・企業を決める
「企業軸」「自分軸」の詳細な条件が決まったら、次は実際に企業を選んでいきましょう。
企業情報、自己分析で分析した条件は、後のチェックで使うため、
スマートフォンのメモ機能、紙のメモ帳に書き出しておきます。
条件が決まり、企業を選ぶ段階で重要なのが以下の3つです。
- 業界研究
- 業種研究
- 企業研究
この3つを中心に、チェックしていきます。
はじめに、分析した条件と合致する業界を選びます。
次に、業種、企業と条件と照らし合わせる範囲を絞っていきましょう。
シンプルですが効果的な企業選びの基本的な流れになります。
就職軸について質問された時の例文3選
最後に、紹介した企業選びの方法と自己分析のコツを踏まえた上で企業選びの軸についての質問に対する3つの回答例を紹介します。
成長できる環境
1点目は、企業選びの軸として「成長できる環境の有無」を挙げた場合です。
「私の企業選びの軸は、成長できる環境があるかどうかです。
なぜなら、自分自身を成長させたいからです。
私は中学から今までの9年間、サッカー部に所属し全国大会優勝を目指してきました。日々の努力の結果、昨年の夏季大会で全国ベスト8になることができました。
この経験から私は、常に困難な状況に身をおいてレベルの高いことに挑戦することで、自分を成長させることが重要であると考えています。そのため、企業選びの軸としてやりがいを1番に重視しております。」
社風
2点目は、企業選びの軸として「社風」を挙げた場合です。
「私の企業選びの軸は、社風です。なぜなら私は、他の人と一緒に何かをやり遂げることが好きだからです。
私は大学で、地域の子供たちと放課後を過ごすボランティアサークルに所属しています。
毎日の活動内容や子供たちの様子を、同じサークルのメンバーと共有し、一緒になってより良いコミュニティを構築することに取り組んでいます。
この経験から私は、物事を1人で進めるよりも、誰かと一緒になって進めることのできる場所で働きたいと考えております。
そのため、企業選びの軸として社風を1番に重視しております。」
社員の人柄
3点目は、企業選びの軸として「社員の人柄」を挙げた場合です。
「私の企業選びの軸は、社員の人柄です。
なぜなら、尊敬する人物の元で、その方を目指して努力していきたいからです。
私はアルバイト先の飲食店で、尊敬する店長の元、高校から今までの5年間働いてきました。
店長は多くの従業員だけでなくお客様からも信頼の高い人物で、いつも明るく笑顔で私たちに接してくれます。
時には厳しく叱ってくれます。
そのため私は、始めは苦手だった接客も、今では得意になっています。
この経験から、常に尊敬する人物の元でその方を目指して努力していきたいと考えています。
そのため、企業選びの軸として社員の人柄を1番に重視しております。」
まとめ
ここまで、企業選びの軸についての基本、質問の意図、企業選びの軸の例、就活軸の具体化方法、自分軸、質問に対する回答例をそれぞれご紹介してきました。
このような企業研究と自己分析の合わせ技が、面接時の自信につながります。
面接時に軸がぶれなければ、面接官の質問に答えることができて、自然と会話がはずみます。
面接官と「無理をして会話していない」という状況であれば、
面接官に対して自分の軸が伴った納得感のある回答が説明できている証拠です。
今回の記事を参考にしながら、もう一度自分軸と企業軸を照らし合わせてみましょう!