「給料・年収が高いから」は志望動機になるのか
「志望動機を教えてください」
この質問は自己PRと同じくらいメジャーなものであり、ESや面接で必ず聞かれる内容といっても過言じゃないでしょう。
しかし、志望動機を書くのは意外と難しいよね?
特にESを沢山書かなければいけない時期だと「やばい、志望動機全く思いつかない・・・」と苦しんでいる就活生が大量発生しています。
そんな時のオススメの志望動機!
「給料が良いから!」
「お金が目的なのは卑しい…」と思っている就活生のあなた!
それは違います。
実は「お金」という志望動機はあなたが思っているほど、悪いものではありません。
それはおろか、よく分からない抽象的な志望動機よりも「稼ぎたいから」という理由のほうが選考通過率は高いこともよくあります。
この記事では、「年収」という志望動機が面接官にはどう映っているのか、なぜ、効果的なのかをお伝えします。
見たい場所へジャンプ
志望動機が思いつかないなら年収でいいじゃない
あなたの思いつく志望動機はどんなものでしょうか。
メジャーなものであれば、
- 「仕事内容が好き」
- 「やりがいがある」
- 「社会に貢献している」
といったところでしょうか。
もちろん、これらの志望動機を否定するわけではありません。
全てが素晴らしい理由であり、それに合わせた具体的な濃い内容のエピソードがあればとても良い志望動機になるでしょう。
しかし、説得力のある、中身のあるものを作らないと、その動機はただのきれいごとになってしまいます。
抽象的な内容が多くイメージができない内容はつまらない。
その一瞬で不合格の印を押される可能性もあるのです。
志望動機が書けないくらいなら、素直な気持ちを表に出しましょう。
「お金が欲しい」「稼ぎたい」「待遇がいい」ほど具体的な動機はない
「給料が高いからとりあえず応募したけど…志望動機が思いつかない…」
こんな経験ありませんでしょうか。もし、どうしても思いつかないのであれば、いっそ「好待遇なので応募しました」と稼ぎたい欲求を全面的に押し出したものはいかがでしょうか。
「なぜお金が欲しいのか」を語れば良いだけなので、具体的かつ、イキイキとした志望動機になるでしょう。
実際、これが本当の志望動機ですので、無理して嘘の志望動機を作るよりずっと良いと思いませんか?
「お金」を志望動機にするのはNGというのは学生側の思い込みです。
また、よくある綺麗な志望動機よりも、新鮮味があるフレーズなので、目に留まりやすいというメリットもあります。
しかし、「給料」だけの志望動機では不十分
「年収」を就活の軸にするのは問題ありません。
しかし、理由がそれだけだと、
「なぜ弊社なのですか?他にも高い給料の会社は沢山あります。なんなら起業したらどうですか?」
というカウンターを喰らってしまいます。
「年収が高い」ともう1つ、2つくらい企業選びの条件があると良いでしょう。
- 絶対東京で働きたい
- 営業がしたい
- webサービスに興味がある
このような年収以外の条件を伝えた上で、
「この3つの条件に合う企業の中で、最も稼げるであろう企業が御社なので応募させていただきました」
と伝えれば、なぜ選んだのかという理由付けになります。
この条件に関しては多ければ多いほど、細かければ細かいほど効果を発揮します。
「稼ぎたい」と言い切る若者は信用できる
価値さえ提供できれば動機はどうでもよい
企業が求める人材は「利益を生み出す人材」です。
これは、お客さんを獲得して新しい売上をあげるといった単純なものだけではありません。
例えば、今まで1ヶ月かかっていたタスクを2週間でやり遂げられる人材であれば、それも人件費削減に繋がるので、同じように利益貢献と言えるでしょう。
教育ができる人、社内の雰囲気をよくする人も当然、利益の貢献に繋がります。
このように、どんな形であれ会社の利益に貢献できると判断されれば内定を勝ち取ることができます。
したがって、志望動機に「綺麗さ」や「規模の大きさ」は全く関係ありません。
-
「会社理念に共感した」
-
「日本を変えたい」
といったよくある志望動機は「綺麗なことば」ですが、中身がないものになってしまう可能性も高くオリジナリティーを出すのが少し難しいです。
もちろん、本当にそう思っていて、それに伴った行動を実践しており、実績があれば問題ありません。
ただ、誰もがそういった記憶に残るエピソードをもっているわけではありませんよね。
お金が目的であれば、不純だったとしても、モチベーション、熱意、信用性をしっかりと伝えられます。
「年収目当て」という言葉は絶対に疑われない
年収目当ては圧倒的に信用を得やすいという特徴があります。
「年収目当てで応募しました」という学生に、
「年収目当てか…本当かな…?」と疑うことは絶対にありません。
なぜなら、「お金」とは不純に思われやすい上にストレートな欲求だからです。
嘘をつくような人間であれば、お金といったマイナスの言葉は決して使わないはず。と、採用担当者は考えるのです。
就活生の「給料目当て」と言う言葉には勇気がいる。それは信用に変わる
「高年収なので応募しました」という発言は、誰でも簡単に言えるものではありません。
自分に自信がないと言うことが難しい勇気ある発言なのです。
また、目標や夢を言葉に出すと、実現可能性が上がることはご存知でしょうか。これをコミットメント効果と言います。
営業マンが朝礼や会議などで定期的に売上目標を発表することがありますが、これがまさにコミットメント効果を利用しています。
面接などで「稼ぐ!」と宣言することは、まさに自身の意思によるコミットメントなので、「この人は期待できるぞ!」という大きな期待・信用を与えることができるのです。
年収・給料目当ては悪いことではない
お金目当ては当たり前
「何のために働きますか」という難しい質問を投げかける面接官がいます。
あなたは何と答えますか?
おそらく、ほとんどの学生が「お金に決まってるだろ!」という本音を持ちながら、建前として全く別のことを答えるでしょう。
もちろん、それでも構いません。
むしろ、それが面接官の求める答えかもしれません。
しかし、無理して作り上げた建前の回答がつまらない内容になるくらいなら、正々堂々と「お金のために働きます。そして私がお金を得れば得るほど、私に関わった人々が皆豊かになると信じています」と伝えましょう。
面接の正攻法は、面接官が期待している答えを回答することではありません。
面接官の想像や期待を超え、信用、面白さを感じてもらうほうが圧倒的に合格に近づけるのです。
お金は、誰しもが必要とするものです。沢山お金が欲しいと思うことは悪いことでも、恥ずかしいことでもありません。堂々と稼ぎたい欲求を出していいのです。
年収が高ければ高いほど会社はハッピーということを忘れるな
高い給料を払うということは、それだけ価値がある人材であるはずです。
つまり、会社にとって必要な人材であればあるほど、給料は高くなるのが一般的です。
分かりやすい例だと、営業マンは売上高によってインセンティブが決まることが多いですよね。
Aさん
利益5000万 年収1000万 会社への利益4000万
Bさん
利益3000万 年収500万円 会社への利益2500万
AさんはBさんの2倍の年収ですが、会社に貢献している利益には1500万の差があります。(その他人件費、教育費などは複雑になるので省略)
よって、沢山稼ぎたいというストレートな気持ちは、会社にとっては良いことなのです。
企業は、全ての社員に沢山稼いでほしいと本気で思っています。
まとめ
誤解を招いて欲しくないのですが、決して「全ての就活生がお金が欲しい気持ちを表に出すべき」と言っているわけではありません。
あくまでも、お金以外の志望動機が見つからない方限定です。
無理して、思ってもいない綺麗な志望動機を伝えるぐらいなら、ストレートにお金目的と伝えたほうが効果的です。
内定を獲得するためには、必ず信用を得なければいけません。
どんなに優秀な人材でも、信用できない人は採用されません。
そういう意味では、年収目的で志望していると言うだけで
「お前素直やなー(笑)」と愛着が沸くのです。
その流れで、その後の話も同じように信用して聞いてくれるのです。
人は知らないことには不信感や不安を覚えます。
反対に、分かりやすい人、素直な人、人間らしい人は信用したくなるものなのです。
- まず信用を得たい人。
- 実際にお金にしか興味がなくて、給料で企業を選んでいる人。
- 不採用が続き、面接のやり方を変えてみたい人
一度、試してみてはいかがでしょうか。