新卒でベンチャーはリスクがあり過ぎるのか?
新卒でベンチャーに入社することに、リスクを感じて不安になる就活生は少なくありません。
新卒でベンチャーはリスクがあり過ぎるのでしょうか?
ここでは、
新卒でベンチャーに就職するリスク
メリットやデメリット
についてお伝えしていきます。
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リスクを十分に理解すれば新卒もありか?
結論から言うと、リスクを十分に理解すれば、新卒でベンチャーに就職しても良いのです。
場合によっては、ベンチャーに就職した方が、自分の能力を発揮できたり、
充実した社会人生活を送れたりすることがあります。
なぜなら、体力や意欲が多くある若いうちからベンチャーでの仕事を経験することによって、
得られるものが多いからです。
まずここでは、新卒でベンチャーに入社することのリスクについてお伝えします。
中小企業の廃業率
中小企業白書2017年度統計によると、10年後に、約20%の企業が廃業するとされています。
このデータを基に考えると、新卒でベンチャーに入社することへのリスクはそれなりにあると言えます。
1つの企業に長く勤めることを重要視している人は、注意すべきです。
しかし、1つの企業にこだわらず、将来の転職や起業も視野に入れている人には、
あまり注意すべき数字であるとは言えません。
新卒でベンチャーに就職するメリット
ベンチャーには、大企業にはない特徴が多くあります。
ここでは、新卒でベンチャーに就職するメリットについて、ご説明します。
成長の機会が豊富
新卒でベンチャーに就職するメリットの1つ目は、成長の機会が豊富であることです。
ベンチャー企業では、働く社員の数が少なく、個々が抱える仕事量や責任も大きくなる傾向にあります。
新入社員であっても、責任が重く裁量が大きい仕事を任せる企業もあります。
若いうちから権限を与えられることは、経験を多く積んで早く成長をすることに繋がります。
また、ベンチャー企業では、世にまだないサービスや商品の創造を、
先んじてしていくことに重きをおいていることが多くなっています。
そのため、社員一人ひとりの斬新なアイディアや革新的な思考がより求められています。
若手社員であっても、チームの中心となって行動できることもあるのです。
これらの経験を、若いうちからさせてくれるというのは、大企業ではなかなかありません。
ベンチャー企業に就職することでしか、経験できない貴重な機会であるのです。
結果次第で高収入が期待できること
新卒でベンチャーに就職するメリットの2つ目は、結果次第で高収入が期待できることです。
ベンチャー企業では、年功序列の評価よりも、実力を基準とした評価がなされることが多くなっています。
また、若いうちから大きなプロジェクトを任されたり、斬新なアイディアを求められたりもします。
これらのことから、若手社員であっても、結果次第では高収入が得られることがあるのです。
若いうちから大きな仕事ができ、自分の努力が正当に評価され、すぐに給与に反映されることは、
大手企業ではなかなかありません。
若いうちから大きなお金を稼ぎたい人には、うってつけの就職先であると言えます。
新卒でベンチャーに就職するデメリット
新卒でベンチャーに就職することのデメリットについても知っておくことで、より理解を深めることができます。
リスク、メリットとデメリットを総合的に考えて、新卒でベンチャーに就職すべきかどうかを考えていきましょう。
事業計画が不透明
新卒でベンチャーに就職するデメリットの1つ目は、事業計画が不透明であることです。
ベンチャーでは多くの場合、事業展開開始からの期間が短く、
現在のビジネスが永続的に続いていくという確信的な見通しはありません。
常に新しいアイディアを提供し、新しいビジネスを展開していくことが求められると言えます。
これらのことから、ベンチャーでは事業計画が不透明であることが多くなっているのです。
将来に対する見通しが立たなければ不安だという人には向いていないかもしれません。
一方で、自らの手で未来を切り開いていくことに魅力を感じる人には、向いているかもしれません。
資金力が乏しい
新卒でベンチャーに就職するデメリットの2つ目は、資金力が乏しいことです。
一握りの大手ベンチャーでなければ、資金力が乏しいことが大半です。
ベンチャーは、立ち上げから期間が短かったり規模がまだ小さかったりするため、
資金が十分でないのです。限られた資金の中で知恵を絞って事業を展開していくことが求められます。
多くの資金を使った仕事に興味を持っている人には向いていないかもしれません。
一方で、資金が十分でなくても、若いうちからどんなことにも挑戦してフットワークを軽く、
自由に動ける会社に魅力を感じている人には向いているかもしれません。
なんでも屋になりがち
新卒でベンチャーに就職するデメリットの3つ目は、なんでも屋になりがちなことです。
ベンチャーは、規模が小さいため、あらゆる事業に手を出すなんでも屋になりがちなのです。
場合によっては、思っていた以外の業務をする必要があるかもしれません。
また、社員の数が限られているため、1人が負う仕事量も多くなりがちです。
そのため、分業体制が整っていないことからどんな些細な業務でも自分でこなしていく必要があります。
場合によっては、荷物整理や資料準備に挙げられる、雑用のような仕事もこなす必要があるかもしれません。
専門性の高い業務を担って極めていきたい人には、向いていないかもしれません。
一方で、どんな会社でも通用するような総合力を高めたい人、
1つのプロジェクトの始めから終わりまで自分の力で完遂できる能力を身につけたい人には、向いているかもしれません。
リスク覚悟で入社してみる
新卒でベンチャーに入社することは、リスクやデメリットもありますが、その分メリットも大きいものです。
体力や気力が多くある若いうちから厳しい環境に身を置くことで、
より早く大きく自分を成長させることができるかもしれません。
年齢を重ねてからでは、なかなか大きくリスクを取った行動はできないものです。
そのため、ベンチャー企業へは、新卒のうちにリスク覚悟で入社してみることをお勧めします。
ベンチャー企業へ就職して自分の力を磨き、それから、より大きな舞台へ転職することも良いでしょう。
また、ベンチャー企業就職から、起業のノウハウを磨いて、自ら事業展開に乗り出すことも良いでしょう。
ベンチャー就職にはリスクはあるものの、起業志向の人は、経営者のノウハウを身近で見て習得することができるのです。
就活では自己分析と企業研究を丹念に行い、自分の適性に合った企業へ応募することが重要です。
それと同時に、自分の足りない部分を見つめ、それを補える能力を磨ける先に応募することも大事です。
ベンチャー企業では、厳しい環境に身を置くことで様々な能力を磨くことができるため、
向上心が高い人は是非検討してみるとよいでしょう。
まとめ
ここまで、新卒でベンチャーに入社することについて、リスク、メリットとデメリットをお伝えしてきました。
不安を感じている人も、まずはベンチャーへの理解を深めて、視野を狭めずに企業探しをしてみましょう。
自分の将来を豊かにするために、新卒でベンチャーに入社することは、意味のある選択であるかもしれません。
是非この記事を参考に、もう一度自己分析と企業研究を深めてみてください。